昨日、ニュースを見ていると、「パリ・オリンピック」まで、あと一ヶ月という話をしていました。

確か、今回のオリンピックでは「クリケット」が、正式競技に採用されたんですよね。

この「クリケット」というスポーツ。

日本では、全く、馴染みが無い。

個人的には、昔から関心があったのですが、自分がする機会も無ければ、他人がしているのを見る機会も無い。

今回、オリンピックの競技になるという報道を聞いてから、ネットで、外国での「クリケット」の試合映像を見てみたり、ルールを調べたりしてみて、何となく、「クリケット」というスポーツの概要がつかめたところ。

 

 

 

「クリケット」の本など、日本で出版されているのかと思って調べてみると、上のような本があるようですね。

どちらも、入門書のようです。

 

さて、大体、これくらいの知識があれば、「クリケット」の試合を見ても、面白いではないかと思える程度の、簡単なルールを紹介します。

 

そもそも、こも「クリケット」は、イギリスが発祥のスポーツで、野球の元になったと言われているように、野球に、よく似ています。

投手が、ボールを投げて、打者が、そのボールを打つ。

しかし、野球とは逆に、クリケットでは、ボールを投げる投手の居るチームの方が、攻撃側で、それを打つ打者の方が、守備側ということになります。

それは、なぜか。

 

クリケットは、このような円形の球場で、試合が行われます。

そして、その球場の中央に、「ピッチ」と呼ばれる場所があります。

 

これが、球場の中央にある「ピッチ」です。

投手と打者が居るのが、分かりますかね。

 

そして、打者の後ろには、三本の棒(スタンプ)があり、その上に、短い横棒(ベイル)が置かれています。これを「ウィケット」と呼びます。

投手は、ボールを投げて、この「ウィケット」を倒すのが目的です。つまり、攻撃をしている。

そして、打者は、投手の投げるボールから、この「ウィケット」が倒されるのを防ぐために、バットで、ボールを打ち返します。つまり、守備側。

 

投手は、野球の投手とは違い、後ろから、走って来て、勢いをつけて、ボールを投げ込みます。

この時、肘を曲げて、ボールを投げてはいけないそう。

そして、基本的に、地面にワンバウンドをさせて、ウィケットを狙って、ボールを投げます。

 

打者は、そのボールを打ち返す訳ですが、360度、どこに打っても構いません。

これが、打者と投手のプレーをするピッチが、球場の中央にある理由。

 

そして、得点が入るのは、打者の居る守備側のチームです。

 

ノーバウンドで、ボールが、球場よりも外に出れば、6点。野球で言う、ホームランですね。

ゴロで、ボールが、球場から出れば、4点。

 

そして、ピッチの両端には、それぞれ、打者が居て、投手の投げたボールを打つ方の打者を「ストライカー」、投手の側に居て、ボールを打たない方を「ノンストライカー」と呼び、「ストライカー」が、投手のボールを打つと、二人の打者は、同時に、ピッチの反対側に向かって走ります。

 

この写真の場合、手前の打者が「ストライカー」で、投手の横に居る打者が「ノンストライカー」です。

「ストライカー」が、ボールを打つと、ストライカーは、ピッチの向こうの端に、ノンストライカーは、ピッチの手前の端に向かって走ります。

そして、両者が、互いに、反対の端に到達をすると、1点が入ります。

往復をすると、2点。

更に、また、反対の端に行くと、3点。

 

球場の中には、9人の守備(攻撃側)が居ます。

この9人の守備は、どこを守っても構いません。

打者が、バットに当てたボールを、ノーバウンドで、守備が取れば、アウトです。

また、打者が、点を取るために、ピッチの間を走っている時、打者が、端に到達をする前に、ボールで、ウィケットを倒すことが出来れば、アウトとなります。

 

ちなみに、投手の投げたボールで、ウィケットが倒されても、アウトです。

打者は、それを、防ぐために、ボールを打ち返す。

 

10のアウトを取れば、攻守が交代。

打者は、アウトになるまで、プレーを続けることが出来ます。

または、規定の投球回数が終われば、攻守が交代します。

 

そして、それぞれのチームが、攻撃、守りのイニングを終えると、試合終了です。

後攻のチームが、先攻のチームの得点を超えた時点でも、試合終了となります。

 

他にも、細かいルールは、色々とあるのでしょうが、取り合えず、これだけ理解をしていれば、試合を見ても、楽しめるのではないでしょうか。

もっとも、文章を読んだだけで、理解することは難しいのかも知れませんが。

 

さて、この「クリケット」は、発祥の国であるイギリスや、かつて、イギリスの植民地だった、ニュージーランド、オーストラリア、インドなどで、人気スポーツだそうです。

特に、インドでは、国民的大人気スポーツで、年収、何億円も稼ぐスタープレーヤーも居るという話。

 

果たして、日本では、全く、馴染みのない「クリケット」の試合の放送は、日本ではあるのでしょうかね。

見ていると、なかなか、面白いのですが、あまり、見る人は、居ないのかも、と、想像するところです。