太平洋戦争の激戦地の一つ、「ペリュリュー島」で、日本軍兵士の遺体、1000人ほどを、アメリカ軍が葬ったと思われる場所が発見をされた可能性があるという報道がありました。
見つかったのは、今のところ、二人分の遺骨。
以前から、この日本軍兵士が葬られた場所が探されていたそうで、今回の遺骨の発見で、その場所である可能性が高いということ。
アメリカ軍の記録では、1086人の、日本軍兵士の遺体を、島の中央部に埋葬したということのよう。
この「ペリュリュー島」の戦い。
詳しい経緯は知らなかったので、ウィキペディアを読んでみる。
ペリュリュー島で、アメリカ軍を迎え撃った日本軍兵士は、元々の守備隊と、増援部隊を含めて、約10500人。
そして、ペリュリュー島に上陸をしたアメリカ軍は、約5万人ということ。
ペリュリュー島は、小さな島で、兵力も、火力も、アメリカ軍は、圧倒的な戦力。
当初、アメリカ軍は、このペリュリュー島を、4日で占領する予定だったそうです。
1944年9月15日、アメリカ軍は、ペリュリュー島に上陸を開始しますが、日本軍の激しい抵抗に遭う。
ペリュリュー島での戦闘は、アメリカ軍の想定を超えて、激しいものになり、とても、4日で、全島の占領は出来なかった。
しかし、アメリカ軍は、大きな被害を出しながらも、じわじわと、日本軍を追い詰めて行く。
日本軍の玉砕により、戦闘が終わったのは、11月27日。
約2ヶ月半も、激しい戦闘が続いたということ。
「玉砕」という言葉の通り、日本軍は、守備隊、増援部隊を含め、約10500人のうち、ほぼ、全てが、ペリュリュー島で戦死。
生きて、日本に帰ることが出来たのは、34人だけだったそう。
そして、アメリカ軍の捕虜になったのは、戦闘で傷つき、動けなくなった兵士、14人だけだったそう。
日本軍兵士は、敵軍の捕虜になることを嫌ったのは有名ですが、ここにも、それが、現れている。
未だ、旧日本軍兵士の遺骨が、太平洋の島々には、多く、残されている。
その遺骨の捜索、そして、日本への帰還は、今でも、続けられているということ。
その人たちにとっては、まだ、先の戦争は終わっていない。
さて、この「ペリュリュー島」での戦いを、漫画にしたものがあります。
それが、こちら。
この漫画「ペリュリュー・楽園のゲルニカ」は、実際に、戦争を経験した人を取材して、それを反映して描かれているものの、物語自体は、フィクションだそうです。
絵柄は、とても、可愛らしい感じなのですが、内容は、かなり、過激で、ハード。
戦場の過酷さが、とても、よく描かれています。
この漫画を読んでいる時、「アニメにすれば、かなり、面白いものになるのでは」と思っていたのですが、実際に、アニメ化が決まっているようですね。
しかし、ネットで調べてみると、まだ、公開をされたという訳ではないようで、これから、公開されるというのなら、見てみたいところです。