映画「ターミネーター・ニューフェイト」を観賞。
この映画は、「ターミネーター2」の正式な続編として、アーノルド・シュワルツェネッガーと、リンダ・ハミルトンが出演をするということで、話題になりましたよね。
しかし、興行収入的には、失敗ということになるようで、当初は、三部作にする構想だったようですが、結局、続編は制作されないよう。
さて、感想ですが、映画としては、なかなか、面白かった。
しかし、やはり、マンネリ感は、否めない。
リンダ・ハミルトンとアーノルド・シュワルツェネッガーの出演は、必要無かったのではないかと思うところ。
この二人が居なくても、物語は、十分に成り立つでしょうし、その方が、面白かったのではないかとも思うところ。
物語は、サラ・コナーが、来るはずだった未来を防いだことで、また、別の未来が始まっていた。
そこでもまた、人類と、コンピューターの新たな戦争が起こっている。
その新たな戦争で、人類の敵となっていたのは「スカイネット」ではなく、「リージョン」という人工知能。
そして、人類の救世主となる女性を、過去の時代で葬るために、「リージョン」は、ターミネーターを現代に送り込む。
そして、それに対抗し、人類は、グレースという戦士を送り込む。
グレースは、身体の一部を機械に代えられた強化人間。
そして、守る対象は、ダニーという少女。
グレースとダニーは、ターミネーターとの戦いの中で、絶体絶命の立場に追い込まれますが、そこに、突然、サラ・コナーが現れた……。
さて、この「ターミネーター」ですが、第一作が公開されたのは、1985年。
この第一作目を見た時は、衝撃的な面白さで、感心しました。
一般的には、アーノルド・シュワルツェネッガーの出世作として知られていますが、個人的には、ターミネーターと戦う「カイル・リース」を演じたマイケル・ビーンが、とても格好良かった。
まだ、無名に近い存在だったジェームズ・キャメロン監督が、低予算で撮った映画で、限られた予算の中で、いかに面白い映画を作るか。
様々なアイデアが練られているよう。
元々、未来のロボットが、現代にやって来るというアイデアも、低予算の中で生まれた発想のようですね。現代を舞台にすれば、大がかりな未来のセットも必要無い。
そして、当初、ターミネーター役は、別の人が決まっていたそうですね。
そして、アーノルド・シュワルツェネッガーは、当初、カイル・リースの役のオーデションに来たということ。
しかし、キャメロン監督は、アーノルド・シュワルツェネッガーと話をする中で、シュワルツェネッガーが「ターミネーター」に適していると思い、シュワルツェネッガーにターミネーターを演じることをオファーしたということ。
当初、シュワルツェネッガーは、このターミネーターを演じることに難色を示したそうですね。
それは、セリフが少なく、役者として、その役に魅力を感じなかったということのよう。
しかし、この「ターミネーター」を演じたことで、アーノルド・シュワルツェネッガーは、一躍、知名度を上げたということになるのでしょう。
しかし、アーノルド・シュワルツェネッガーは、この後も、しばらくは、同じ、肉体派俳優のシルベスター・スタローンの後塵を拝することになる。
アーノルド・シュワルツェネッガーがブレイクしたのは、この「ターミネーター」とは、別のとこにあると思うのですが、それは、また、別の話。
そして、大人気俳優になったアーノルド・シュワルツェネッガーと共に、大ヒットをしたのが、1991年に公開された「ターミネーター2」です。
こちらは、第一作目とは違い、莫大な予算が投入された派手な映画となっている。
こちらは、ド派手なアクションを売りにした映画となりましたが、個人的には、「未来を変える」という展開は、あまり好きではない。
第一作目は、「時間の流れは、変えられない」という物語で、結局、「スカイネット」が、ターミネーターを過去に送り込んだことが、「スカイネット」の誕生と、「ジョン・コナー」の誕生を生むという結果になる。
つまり、「時間の流れ」は、すでに決まっていて、変わらないということ。
第二作目では、この設定を変えてしまったことに、どうも違和感がある。
しかし、映画としては、文句無く、面白いので、問題はない。
大好きな映画であることには、変わりありません。
そして、2003年に「ターミネーター3」が公開。
こちらは、キャメロン監督は、関わっていないのではなかったですかね。
そして、アーノルド・シュワルツェネッガーが、また、ターミネーターを演じるということで話題になった。
この「ターミネーター3」は、あまり、評価も、人気も高くないようですね。
そのため「ターミネーター・ニューフェイト」では、この「ターミネーター3」は、無かったことになっている。
しかし、個人的には、この「ターミネーター3」も、大好きな映画なんですよね。
あるネットのコメントで、以前、面白いものがありました。
それは、こういうもの。
「ターミネーター」は、「ホラー映画」。
「ターミネーター2」は、「アクション映画」。
「ターミネーター3」は、「コメディ映画」。
この評価、とっても面白く、納得しました。
「ターミネーター」は、得体の知れない、不気味な、倒しても、倒しても、向かって来る敵に対して、恐怖を感じる。
「ターミネーター2」は、まさに、大規模なスケールで描かれた、ド派手なアクション映画。
「ターミネーター3」は、時折、コメディ要素が入れられている。
さて、この「ターミネーター」シリーズは、他に「ターミネーター4」「ターミネーター・新起動」という映画がありますが、どうも、この二作品は、あまり面白いは思わなかった。いわゆる「ターミネーター」シリーズとは、別物と思っても良いのではないかと、個人的には、思うところです。