さて、昨日、藤子F不二雄のSF短編「超兵器ガ壱號」の紹介をしましたが、旧日本軍の開発した「巨人」と言えば、やはり「鉄人28号」ですよね。
太平洋戦争の末期、日本軍が開発を進めていた巨大人型ロボット「鉄人28号」。
この「28」という数字は、28番目に開発をされたロボットだから、と、言うことのよう。
あまりにも有名な作品ですが、個人的に、漫画は未読。
劇場版アニメ「鉄人28号・白昼の残月」は、以前、見ました。
物語は、詳しく、覚えていませんが、なかなか、面白かった記憶がある。
さて、藤子F不二雄さんのSF短編の中にも、この「鉄人28号」をモチーフにしたお話があります。
それは、「鉄人をひろったよ」という作品。
主人公は、ごく、普通のおじいさん。
おじいさんが、ある日の夜、道を歩いていると、一人の、重傷を負った男性が倒れているのを見つける。
何事か、と思い、おじいさんは、男性に声をかける。
男性には、まだ意識があり、おじいさんに、何かのリモコンを渡す。
おじいさんが助けを呼ぼうと、一度、その場を離れ、また、戻ってみると、男性は、姿を消していた。
「これは、何だ」
と、おじいさんは、リモコンのボタンを押してみる。
すると、どこからともなく、「鉄人28号」に似た巨大ロボットが飛んで来た。
実は、このロボットは、旧日本軍が、極秘に開発をしていたもの。
男性は、そのロボットを奪おうとしていた他国のスパイから逃げて来たのだった。
驚いたおじいさんは、ロボットを置いたまま、家に帰る。
すると、ロボットも後をついて来て、家の庭に立っている。
「どうすんのよ、これ」
と、ロボットを見たおばあさんは、当然のように怒る。
さて、おじいさんは、この正体不明のロボットを、どう処分するのか。
なかなか、味のある結末に向かいます。
この「鉄人をひろったよ」が、今度、実写ドラマになるSF短編のラインナップに入っていました。
まさか、この作品が、実写になるとは。
実写で、このロボット「鉄人」が、どのように表現をされるのか。
楽しみなところです。