「ガリバー旅行記」という有名な小説があります。

 

 

 

昔、この「ガリバー旅行記」の中に、宮崎駿監督の「天空の城ラピュタ」のヒントになった「空飛ぶ島・ラピュータ」が登場すると知って、読んでみようと思って、買ったのですが、そこまでたどり着かず、途中で、挫折をしてしまった。

また、機会があれば、読んでみたいところ。

 

この「ガリバー旅行記」は、様々な不思議な国を、主人公のガリバーが旅行をするという物語。

空飛ぶ島、ラピュータが登場するのは、第三編のようですね。

 

有名なのは、第一編の、小人の国ですよね。この国は「リリパット国」というそう。

第二編は、巨人の国。この国は、「プロブディンナグ国」というそうです。

子供向けの本では、この「小人の国」と「巨人の国」の二編だけが、収録される傾向があるということ。

僕も、子供の頃に、何となく、読んだ記憶がある。

しかし、内容は、全く、覚えていないところ。

 

さて、この「ガリバー旅行記」にヒントを得た、藤子F不二雄さんのSF短編に「超兵器ガ壱號」という作品があります。

僕が、藤子F不二雄さんのSF短編に興味を持ったのは、この「超兵器ガ壱號」というインパクトのあるタイトルに惹かれ、どのような作品なのか、興味を持ったのですが、当時は、ネットで本を買うことは、もちろん出来ないですし、古本屋というものも、身近には無かった。

高校生の時に、「藤子不二雄SF全短編」という本が、新刊で発売され、即座に、買って、その面白さに熱中し、今でも、それは、続いている。

 

 

この「超兵器ガ壱號」の物語。

 

舞台は、太平洋戦争中の日本。

日本軍は、ある島で、巨大な人間を捕獲する。

その人間は、宇宙人で、あの「ガリバー旅行記」のガリバーと同じうように、地面に縄で固定をされた状態。

当然、言葉は、通じない。

 

主人公の海堂少尉は、この巨人の言葉を解読するように命じられる。

海堂少尉は、巨人との会話を試みますが、縄で縛られたままでは、コミュニケーションが取れないということで、海堂少尉は、巨人の縄を取ることを指示する。

その巨人の名前が「ガリバ」だということが分かり、それから、次第に、二人は、コミュニケーションが取れるようになる。

そして、ガリバは、日本語を習得。

海堂少尉とガリバは、親友のような関係になる。

 

日本軍は、ガリバを、兵器として使うことを考えていた。

ガリバに、そのことを話すと、ガリバは、喜んで、日本軍に協力をすると言う。

巨人「ガリバ」の力で、日本は、アメリカに勝利。

ガリバは、一躍、日本の英雄となる。

 

しかし、平和な世の中で、ガリバの巨体は、社会で生活をするのに困難だった。

住環境はもちろん、ガリバの身体を維持するための大量の食料の確保にも困る。

日本は、ガリバを処分することを決めた。

海堂少尉に命じて、毒殺をすることにする。

 

海堂少尉は、ガリバを騙して、毒を飲ませることを命じられたが、やはり、それは出来なかった。

海堂少尉は、宇宙に帰ることを勧めますが、ガリバは、帝国軍人として、その毒で、自決をすることを決意。

その毒を、自分で飲もうとしますが……。

 

さて、ここで、最後のオチ。

 

ガリバが、毒を飲み、自決をしようとした、その時、宇宙船が現れ、そこから、宇宙人たちが降りて来た。

宇宙人たちは、ガリバよりも、更に、大きく、ガリバを見つけて、「ガリバじゃないか」と、駆け寄る。

「元気だったか、チビ」

「大丈夫だったか、チビ」

と、ガリバに話しかける。

 

実は、巨人、ガリバは、同じ宇宙人の仲間の中では、小さかったということ。

なかなか、面白い。

 

さて、藤子F不二雄さんのSF短編の実写ドラマが、また、NHKで放送されるそうですね。

前回、放送されたものは、いくつか、見たのですが、やはり、漫画の方が、断然、面白かった。

まずは、BSでの放送で、期間をおいて、地上波で放送ということになるのでしょう。

また、楽しみなところです。