あだち充さんの漫画「ラフ(ROUGH)」。

この「ラフ」は、個人的に大好きな漫画「スローステップ」と同時期に、刊行されていたので、ついでに、この「ラフ」の方も、買って、読んでいました。

 

 

あだち充さんの「スポーツ恋愛もの」の長編漫画で、アニメになっていないのは、この作品くらいなのではないでしょうか。

この漫画で、主人公の「大和圭介」が行うのは「水泳」です。

中学時代に、100メートル自由形で、全国3位になっている。

 

そして、この大和圭介の相手役になるのが「二宮亜美」という女性。

二宮亜美は、「飛び込み」の選手。

 

二人が、同じ高校に入学をしたところから、物語は、始まるのですが、実は、この大和圭介と二宮亜美は、双方、実家が、和菓子屋をしていてライバル関係にある。

そして、二宮亜美の祖父が、大和圭介の祖父に、恨み言を残して死んだために、二宮亜美もまた、大和圭介のことを恨んでいる。

高校で出会った二人の関係は、それから、どうなって行くのか。

 

この「ラフ」の「二宮亜美」にしろ、「タッチ」の「浅倉南」にしろ、あだち充さんの漫画に登場するヒロインは、男性から見た女性の理想に近いのではないかと思うところ。

個人的には、二宮亜美の方が、好きなタイプかも。

 

さて、この「ラフ」でもまた、大和圭介、二宮亜美の周囲に、運動能力抜群のスポールエリートたちが、登場する訳ですが、その中で、「緒方剛」というのが、個人的に、好きなキャラクターです。

 

この緒方という男。二宮亜美と同じ中学の出身で、その頃から、ずっと、彼女に好意を持っている。

エースで4番。野球部のスター選手だったのだが、怪我をして、バッターに専念している。

高校に入ってからも、そうだったのだが、転校をすることになり、彼女の前での最後の試合で、封印をしていたピッチャーとして登板。

緊迫をした投手戦の中で、確か、サヨナラ負けを喫するんですよね。

そして、二宮亜美のことを、大和圭介に託して、去って行く。

男らしい、格好の良いキャラクターでした。

 

この「ラフ」は、アニメにはなっていないようですが、実写の映画にはなっている。

速水もこみちさんが、大和圭介。

長澤まさみさんが、二宮亜美を演じているんですよね。

しかし、この物語を二時間程度にまとめても、あまり、面白いものになるとは思えないので、未見。

面白く、良い漫画なのですが、なぜ、アニメになっていないのか、不思議です。