東北の震災から、13年ということ。

あの日は、仕事が終わってから、初めて、震災のことを知り、とても驚きました。

まさか、あのような出来事が、日本で起こるとは。

テレビで流れる映像が、信じられない感じでした。

 

そして、多くの人たちが、亡くなった。

未だに、行方不明の人も居る。

大切な身内や、愛する人を亡くした人は、その後、どのようにして、立ち直ったのでしょう。

もっとも、今も、立ち直ることが出来ない人も居るのかも知れない。

 

 

この本。

震災直後に、現地で起こった、不思議な出来事が、色々と、掲載されています。

いわゆる「心霊現象」です。

 

人に「魂」というものは、存在するのでしょうか。

そして、人が亡くなると「魂」は、「あの世」に行くのでしょうか。

 

印象に残っているエピソードを、二つ、紹介します。

この本を読んだのは、もう、随分と前なので、記憶違いもあるかも知れない。

 

震災直後、瓦礫の片付けに入った人が、その瓦礫の中で、一生懸命、何かを探している人を見つけたそうです。

気になったので、その人に近づいて、「何をしているのですか」と聞いたところ、「無いんです」と、その人は、返事をしたそうです。

そして、「何が、無いんですか」と聞いたところ、「私の身体が」と、返事をして、その人は、姿を消したそう。

 

仮設住宅で、隣に、一人で住んでいたお婆さんが、亡くなったそう。

そして、隣は、空室になる。

しかし、夜、その空室から、物音がするので、隣の人は、怖くなり、他の人と一緒に、その部屋を覗いてみたそう。

すると、亡くなったはずの、お婆さんが、部屋に居て、何かを探している。

一緒に来てくれた人が、「何をしているの」と、お婆さんに声をかけると、「寒いので、マフラーを探している」と返事をする。

一緒に来てくれた人が「分かった。探しといてあげるから」と言うと、お婆さんは、姿を消したということ。

 

他にも、タクシーに乗せた人が、その後、消えてしまうということなどは、度々、あったそうです。

 

これは、やはり、突然、命を落とした人の「魂」が、「この世」に、まだ、残っているということなのでしょうかね。

 

ちなみに、この映画「護られなかった者たちへ」は、震災後の東北を舞台にしていて、とても良い映画でした。

 

 

物語は、震災を、直接、描いたものではなく、その後の生活と、確か、以前、ここで書いた「生活保護」が、テーマになっていたはず。

また、そのうち、見直したいところ。