今朝は、曇り空。

昼過ぎからは、雨が降り始めました。

 

 

最近、雨がよく降る、まるで、梅雨のような天気。

そのため、高梁川水系の取水制限も、ようやく解除されたということ。

断水を心配していましたが、ほっとしたところ。 

 

一隻の船が、停泊中。

もう、日は昇っていますが、ライトが点灯していますね。

 

さて、昨日、個人的に、うれしいニュースが。

 

それは、茨城県つくば市の国立科学博物館の収蔵庫に保管をされていた「ヤマイヌ」の一種と思われていた動物の剥製が、何と、「ニホンオオカミ」だったということが確認されたという話。

何と、その剥製を「ニホンオオカミ」ではないかと気がついたのは、当時、小学四年生の女の子。

それから、「ヤマイヌの一種」と言われて、かえりみられなかったその剥製について色々と調べ、専門家の協力を得て、この度、論文として発表をしたそうです。

 

何とも、凄い。

 

個人的に、「ニホンオオカミ」には、強い関心を持っていて、確か、半年ほど前だったと思いますが、オランダの博物館に保管されている「ニホンオオカミ」の標準標本と言われていた剥製が、DNAによる調査の結果、純粋な「ニホンオオカミ」ではなく、「ニホンオオカミ」と「ヤマイヌ」の交雑種だったということが判明したということで、がっかりとしていたところ。

そのため、今回の新たな「ニホンオオカミ」の剥製の発見は、実に、うれしい。

 

その女の子の調査によれば、今回、発見された「ニホンオオカミ」の剥製は、約百年前に、上野動物園で飼育されていた個体らしいということ。

上野動物園で、「ニホンオオカミ」が飼育されていたということは知っていましたが、まさか、それから、わずかの間に絶滅をするとは考えられていなかったので、別に、特別な配慮もなく、飼育をされていたということのよう。

まさか、その個体が、剥製になっていたとは。

 

こちらが、今回、「ニホンオオカミ」と確認された剥製です。

 

この「ニホンオオカミ」は、19世紀まで、日本の東北地方から、九州まで、広く分布していましたが、1905年1月、奈良県で捕獲をされたのを最後に、個体は確認をされていない。

以前、読んだ本によれば、明治時代、この「ニホンオオカミ」は、農作物を荒らす「害獣」として、徹底した駆除が行われたそうです。

「ニホンオオカミ」の絶滅の原因は、この人間による駆除によるところが大きい。

 

「ニホンオオカミ」では、オオカミ類の中では、最も小さく、胴の長さの割に、足や耳が短いのが特徴だそうです。

オオカミ(狼)と聞いて、一般の人がイメージする姿とは、かなり違う。

 

今でも、「ニホンオオカミ」は、まだ、生存しているのではないかという話が、ちらのとあります。

可能性は、0に近いですが、ぜひ、どこかで、生き延びていてもらいたいものです。