ロシアがウクライナに侵攻を始めてから、二年。

いわゆる、反転攻勢は、上手く行っていないようで、ウクライナ軍は、一部、撤退をしたという報道。

これは、欧米からの支援が滞り始めたこと、そして、やはり、兵員の不足が原因なのではないでしょうか。

一方、ロシアは、豊富な天然資源によって、欧米などから制裁を受けても、大きな打撃にはなっていないよう。

また、報道されている内容を信じるとすれば、ロシアは、戦争の始まった当初から、兵士の命をいとわず、攻勢をかけているようですね。

つまり、兵員の数に物を言わせて、人海戦術で、ウクライナ軍を押し切っているということのよう。

 

さて、この「ロシア」という国家。

どうも、伝統的に「人命」というものを、かなり軽視している印象です。

第二次世界大戦での戦死者の数では、戦争に参加をした各国の中で、ロシア、つまり、旧ソ連が、突出して多かったはず。

これは、もちろん、ナチスドイツの侵攻を受け、激しく戦ったということもあるのでしょうが、どうも、それ以上に、「人命」というものを、積極的に、守ろうとしなかったということのよう。

兵士の消耗も、旧ソ連軍は、極端に激しかったという話を、昔、どこかで読んだような記憶があります。

それは、今の、ロシアのウクライナでの戦争にも通じるものなのでしょう。

 

ちなみに、第二次世界大戦での旧ソ連の戦死者数には、相当数、ウクライナの人たちが含まれているという話。

どうも、旧ソ連軍には、当時、ソ連の一部だったウクライナの人たちを積極的に守ろうという意図は、無かったようです。

 

さて、第二次世界大戦、旧ソ連軍には、「女性」が、兵士として、最前線で戦っていました。

これは、他の国には、例の無いことなのではないでしょうかね。

この、兵士として戦場で戦った女性や、最前線で戦った兵士たちを支えるための従軍をした女性たちから、話を聞き、まとめたのが、この本です。

 

 

この本、個人的には、未読ですが、著者は、ノーベル文学賞を受賞をしている作家だそう。

そして、この本を原作にして、漫画にしたのが、この本。

 

 

こちらの漫画の方は、読みました。

過酷な戦場での、女性たちの戦闘や、日常の経験が描かれている。

男女平等と言えば、聞こえは良いですが、やはり、この「女性」の戦場への参加は、「人命軽視」の思想から来ているのではなかと思うところ。

 

そして、この、戦場を経験した女性たちは、戦争を生き延び、無事に地元に戻ったとしても、周囲から差別的な目で見られ、ひっそりと生きなければならなかったということ。

 

悲しい話です。