AIが描いた漫画「ブラックジャック」の新作が、雑誌に掲載されたという記事を、少し前に見ましたが、その評価は、どうだったのでしょう。

僕自身、その漫画自体を読んだ訳ではないのですが、ネットの記事で、少し、読者の評価を読んだところ、あまり、芳しいものではなかった印象。

もっとも、それは、手塚治虫という「天才」と比べて、と、言うことなのでしょう。

これが、並の漫画家と比べて、と、言うことだったら、どういう評価になるのか。

興味のあるところです。

 

さて、この「天才」手塚治虫が、どうやって漫画を描いていたのか。

その様子を知ることが出来るのが、この「ブラックジャック創作秘話」という漫画です。

手塚治虫が、「ブッラクジャック」を連載していた時の様子が、漫画として描かれています。

 

 

手塚治虫が、とんでもない過密スケジュールで漫画を描いていたことは、「トキワ荘」関連の本などを読んでいると、度々、登場するので、知っている人も多いでしょう。

あれだけ膨大な量で、多彩なジャンルの漫画を描いた人は、他に居ない。

まさに「天才」です。

しかも、それだけ、膨大で、多彩な漫画を描きながら、手塚さんのアイデアは、尽きることが無かったよう。

描いても、描いても、描ききれないほど、アイデアがわいて来る。

しかも、そのどれもが面白い。

 

この「ブラックジャック創作秘話」の中のエピソードで、印象に残っている話が、一つ。

 

この漫画「ブラックジャック」の担当編集者の人が、ある時、手塚治虫さんに、このようなことを言われたそうです。

「この三つの話の中で、どれが面白いと思う?」

と、手塚さんは、三つの話を、担当編集者にしたそうです。

当然、締め切りは迫り、担当編集者は、一刻も早く、原稿が欲しい。

そのため、「どれが、一番、早く、描けますか」と手塚さんに聞いたそうです。

すると、手塚さんは激怒したとか。

 

次々と、頭の中にアイデアがあふれ、その中でも、出来るだけ、面白いものを描きたいという手塚さんの思いが、よく分かるエピソード。

 

果たして、AIが、その代わりを務めるようになるのでしょうかね。