玉野市荘内地区の中央を西から東に流れる鴨川と、国道30号線が交わる交差点にかかる橋。
その橋の、少し、東を見ると、古い石造りの橋が見えます。
それが「秀天橋」と呼ばれる橋。
この「秀天橋」は、何時、かけられたのは、定かではないようですが、江戸時代、1710年の記録には、「土橋」がかかっていた記録が残っているそう。
そして、その後、石の橋に、付け替えられたそうです。
江戸時代、岡山藩の中では、最も、長い石橋として知られていたそう。
全国的にも、石橋としては、最も、長いものの一つだそうです。
ネットの記事によれば、18世紀の中頃、荘内村の船着き場となり、槌ケ原、用吉の両村の協力で、橋がかけられたそう。
恐らく、当時は、この秀天橋の近くまで、海だったのでしょう。
その橋が、現在でも、残って、日常生活のための橋として使われています。
橋を、北側から見たところ。
橋の右手に、説明版があります。
説明版を拡大。
橋の上から、東の川を見たところ。
西側から、橋を見上げます。
橋の欄干は、昭和56年に設置されたもので、その時に、橋の上にコンクリートが塗られたそう。
橋を渡る人の危険の防止のためでしょう。
やはり、今も、日常生活で使われている橋なので、昔のまま、と、言う訳には行かないのでしょうね。
ちなみに、こちらは、秀天の石橋から見た、国道30号線の橋です。
さて、橋の東側に、このように穴の開いた二本の石柱があります。
この石柱は、この秀天橋が、かつて、船着き場として利用をされていた頃に、船をつなぐために使われたのだろうということ。
橋を、南から見たところ。
この先に、秀天の交番、そして、国道30号線があります。
こちらは、秀天の交番の前に置かれている石。
表面には「地神」と書かれていました。
さて、秀天の石橋から、東に向かって歩くと、こちらは、鴨川にかかる鉄道の宇野線です。
こちらは、わずかに残った稲刈り前の田んぼと空。
綺麗ですね。