中東、イスラエルと、ガザ地区を実効支配しているというハマスとの戦闘が、激化をして行く様子。
今回のハマスのイスラエルへの攻撃には驚きましたが、決して、許されるものではない。
イスラエルが、報復攻撃に出るというのも、分からない訳ではない。
しかし、イスラエル軍がガザ地区に侵攻すれば、更に、大きな被害が出るのは、確実で、どう収拾をつけるのか、見当がつかない。
なぜイスラエルと、中東諸国が、延々と、対立を続けなければならないのか。
そもそも、なぜ、あの土地に「イスラエル」という国があるのか。
それを知るためには、やはり、紀元前からの長い歴史と、宗教の問題を理解しなければならないということになる。
しかし、「歴史」の場合は、ともかく、「宗教」を理解するのは、なかなか、難しいこと。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は、唯一の「神」を信仰する「一神教」ですよね。
そして、その「神」の言葉を、人々に伝えるのが「聖書」ということになる。
ユダヤ教の場合は「旧約聖書」。
もっとも、ユダヤ教徒は、「旧約聖書」とは呼ばず「聖書」と呼ぶ。
そして、キリスト教徒の場合は「旧約聖書」「新約聖書」の二冊。
そして、イスラム教徒の場合は、「旧約聖書」「新約聖書」「コーラン」の三冊。
この三冊の「聖書」を、全て、読んで、理解をするというのは、その宗教の信者以外には、なかなか、難しいことでしょう。
しかし、その内容を、一般市民にも、簡単に理解をすることが出来るようにと書かれた本は、いくつもある。
個人的に、「宗教」に関する本を、いくつか読んでいて、初めて知ったこと。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は、それぞれ、別々の「神」を信仰している訳ではないんですよね。
この三つの宗教の信徒が信じている「神」は、この世に存在をする「唯一の神」で、同じ「神」ということになる。
ならば、この三つの宗教で、何が違うのかと言えば、この「神」の「言葉」を伝える人が違う。
この「神の言葉を伝える人」とは「預言者」のこと。
キリスト教では、「イエス・キリスト」が「預言者」であり、イスラム教では「ムハンマド」ということにまる。
そして、それぞれの言動を伝えるのが、「新約聖書」であり「コーラン」ということになる。
ちなみに、ユダヤ教では、「イスラエル民族」自体が、「神」の言葉を受け取る。
そして、この「イスラエル民族」と「神」との歴史が書かれたものが「旧約聖書」、つまり、ユダヤ教徒にとっての「聖書」ということになる。
「旧約聖書」は、あまりにも長大で、全てを読むという気には、なかなか、なれない。
「コーラン」は、そもそも、アラビア語で読まないと、意味が無いという話で、僕が読むのは不可能。
「新約聖書」は、一応、読みましたが、宗教書というよりも、「歴史物語」のようで、なかなか、面白かったです。
もっとも、ただ、読んだだけでは「聖書」を理解したということには、ならないのでしょうが。