向日比から日比港に抜ける道。

その坂道の途中に、小さなお地蔵さんがあります。

以前から気になっていたので、写真を撮影しに出かけてみました。

 

この坂道を登って来ます。

正面、北です。

 

周囲をブロックで囲まれ、屋根もあり、ちゃんと保護されていますね。

お花も供えられていて、今もちゃんと、面倒を見ている人が居るようです。

中のお地蔵さんは、影になっていて、よく見えないですね。

 

近づいて、撮影。

 

お地蔵さんの右に木の板が立てられていて、そこに「延命子安地蔵」と書かれていて、その隣には「真言」が書かれていました。

お地蔵さんにお参りをした人は、この木版に書かれた真言を読みながら、手を合わせて、お願いをすることになるのでしょう。

 

ちなみに「子安地蔵」とは、安産を祈願するお地蔵さん。

そして「延命地蔵」とは、長寿を祈願するお地蔵さん。

文字通りですね。

 

さて、このお地蔵さんが置かれている坂道は、僕が子供の頃は「日比の切り通し」と言われていました。

それは、山の途中を掘って切断し、道が作られていたから。

 

お地蔵さんのある場所を、少し、登ると、このような景色が見えます。

ここが「切り通し」だった場所で、今、住宅の並んでいる場所は、かつては山が続き、道は、その山と山の間の「切り通し」の部分だった。

 

ちなみに、この先にある日比港も、かなりの部分が埋め立てられ、僕が子供の頃とは、随分と、景観が変わっています。

あの頃の景色は、もう、記憶の中にしか残っていないということですね。