あさりよしとおさんの漫画を、もう一つ。
それは「蒼の六郷」という作品。
タイトルは、あの小沢さとるさんの漫画「青の六号」をパロディにしたもの。
この「青の6号」は、「サブマリン707」と並んで、有名な「潜水艦」を主役とした漫画ですよね。
そして、「蒼の六郷」もまた、潜水艦を主役とした漫画ということになる。
しかし、同じ潜水艦の活躍を描いた漫画でも、その物語のスケールには、大きな差が。
この「蒼の六郷」の「六郷」とは、多摩川の下流、東京湾の近くにある地名だそうですね。
この「蒼の六郷」は、この「六郷」から、東京湾にかけての小さな世界が物語。
主人公は、小学生の男の子の「真潮」。
真潮は、同じ団地に住む高校生の女の子の「昴」に、ある頼み事をする。
昴は、真潮に言われて、多摩川の六郷に出かけて行く。
何と、そこには、ホームレスの住む小屋に偽装をした小型潜水艦の基地があった。
この潜水艦に乗って、一緒にタコと戦ってくれと昴は真潮に頼まれる。
事情のよく分からないままに、潜水艦に乗って多摩川を進むと、そこには、巨大なタコが。
そのタコとの戦いの中で、昴は、なぜ、このような事態になっているのか、色々と事情を知ることになる。
舞台となる世界は、多摩川下流域という狭い世界ですが、物語は、かなりスケールの大きな内容になっている。
この潜水艦を作ったのは、ネコ型の宇宙人。
このネコ型宇宙人は、はるか過去に地球に来て、ずっと、様々な調査をしていたのだが、東京湾にあるはずの母船に戻ろうとしたところ、あの巨大なタコが居たので、戦わなければならなかったということ。
真潮と昴は、ネコ型宇宙人によって、潜水艦の乗組員に選ばれたのだった。
この巨大なタコとの戦いの中で、ある国の工作員もまた、この戦いに巻き込まれることになる。
そして、この工作員の出現で、自衛隊までもが、東京湾に出動をすることに。
果たして、この巨大なタコは、なぜ、そこに居るのか。
そして、ネコ型宇宙人の母船は、どこにあるのか。
さて、潜水艦を主役にした漫画と言えば、もう一つ、かわぐちかいじさんの漫画「沈黙の艦隊」が有名ですよね。
連載当時、大人気となり、僕も、途中までは、買って、読んでいました。
この「沈黙の艦隊」は、映画が公開されるそうですね。
果たして、面白いものになるのかどうか。