荘内地区を流れる鴨川沿いの道を車で走っていると、「陸海空軍碑」と書かれた石碑が見えます。

昔から、気になっていたものですが、初めて、近くで、見てみました。

 

川沿いの土手の上にある自転車、歩行者専用の道に、その石碑は、あります。

 

手前の石碑を拡大。

 

「昭和三十二年、建者兵隊婆井上其八四才」と書かれています。

 

奥の小さな石碑を拡大。

 

「馬犬鳩」と書かれているようです。

恐らく、これは、かつて日本軍に徴用された馬、犬、鳩の供養碑ということになるのでしょうかね。

 

馬が、軍用に徴用されたというのは、理解できます。

恐らく、物資の輸送に使うためでしょう。

 

戦争中、家庭でペットとして飼われていた犬もまた、軍の徴用の対象になりました。

ペットの犬は、軍用犬として使われたり、殺されて、毛皮、そして、食用の肉となったようです。

飼い主が、犬を軍に引き渡した時の悲劇のお話を、以前、どこかで見た記憶があります。

恐らく、そういう悲しいお話は、全国にあったものと想像します。

 

鳩とは、何でしょう。

伝書鳩として、使われたのでしょうか。

 

この石碑が建てられたのは、昭和32年で、井上其という人が、82歳の時だったということになるのでしょう。

なぜ、この場所に、このような石碑を建てようと思ったのか。

動機が、気になるところです。

 

さて、この石碑の近くから。

 

正面、常山です。

 

近くのファミリーマート駐車場から、南を見る。

 

田んぼの緑が、鮮やかで、奇麗ですね。