吾妻ひでお「失踪日記」という漫画があります。
この「吾妻ひでお」さんという漫画家さんが、どのような漫画を描き、どのような漫画家なのか、詳しいものは、全く、知らなかったのですが、この「失踪日記」は、随分と評判になり、どのような漫画なのかと、当時、本を買って、読んでみると、とても、面白い漫画でした。
この、吾妻ひでおさんは、1989年11月から1990年2月までと、1992年4月から、同年8月まで、2回の失踪事件を起しているそうで、その時の体験を、コミカルな雰囲気の漫画にしたものが、この「失踪日記」です。
つまり、吾妻ひでおさんが失踪をし、ホームレス生活をしていた時の状況が、面白く描かれている。
そして、吾妻ひでおさんは、この失踪事件以前から、アルコール依存の傾向があり、この2度の失踪事件の後、重度のアルコール依存症となり、病院に強制入院をさせられている。
その時の体験を、また、コミカルな雰囲気で描いたのが「アル中病棟」という漫画で、こちらも、非常に、面白い。
アルコール中毒、アルコール依存という病気があることは、以前から、知っていましたが、それが、具体的に、人間に、どのような影響を与えるのか。
そのことを、この漫画を読んで、初めて、具体的に、知りました。
そして、この本を読んで以降、「アルコール依存」についての話が、メディアで報道をされたりすると、注意して、見るようにしています。
この「アルコール依存」は、その症状は、覚醒剤などの、いわゆる「薬物依存」と、何ら、変わりは無いようですね。
しかも、薬物とは違い、アルコールは、違法なものではなかく、簡単に、手に入れることが出来るため、薬物依存よりも、危険性は高く、治療は難しいということ。
この「アルコール依存」になってしまうと、一刻も、アルコールが手放せなくなってしまう。
そして、幻覚、幻聴に悩まされ、身体的な影響も出てしまうということ。
そして、基本的に「完治」ということはなく、一生、アルコールへの欲求との戦いになるということもまた、「薬物依存」と同じ。
日頃の、鬱憤、不満や、孤独や、寂しさを、アルコールで解消することが習慣になっている人は、ぜひ、注意をして下さい。