中国の歴史物語として、最も、人気の高いものは「三国志」ということになるのでしょう。
吉川英治さんの小説「三国志」、横山光輝さんの漫画「三国志」を始め、「三国志」の関連本は、数知れず。
さて、この「三国志」の物語は、中国、漢帝国末期の話。
この「漢帝国」は、「前漢」「後漢」を合わせて、約４００年も続いた帝国だった。
今、「キングダム」という漫画も人気のようですが、これは、古代中国の春秋戦国時代を統一した、秦の始皇帝の話のよう。
そして、この始皇帝の建国した秦帝国を滅ぼしたのが「項羽と劉邦」ということになる。
僕が、この「項羽と劉邦」を知ったのは、司馬遼太郎さんの小説から。
司馬遼太郎さんの本は、昔、色々と読みましたが、この「項羽と劉邦」は、その中でも、最も、面白かったものの一つ。
何事にも秀で、優れた才能を持ち、合戦をすれば無敗で、向かうところ敵無しの武勇を持つ項羽。
一方、これといって、何か、優れた部分がある訳でもない、合戦をすれば負けてばかり、逃げてばかりの劉邦。
しかし、この勝負で、最終的に、劉邦は、項羽を打ち破り、漢帝国の初代皇帝として、中国大陸に君臨することになる。
項羽は、「四面楚歌」の中で、自害。
なぜ、劉邦は、勝ち、項羽は、負けたのか。
非常に、面白い物語です。