京都見廻組を知っている人は、どれくらい居るのでしょうか。
あまり、メジャーじゃないですよね。
新選組と同じく、幕末に、京都の治安維持を担った部隊。
新選組が、浪人以下、様々な身分の者で構成されていたのに対して、見廻組は、基本的に、幕府直参家臣の中から選ばれた者で構成されていたよう。
恐らく、京都見廻組を、専門的に取り扱った本は、この二冊くらいなのではないでしょうか。
著者は、どちらも菊池明さんで、菊池さんは、新選組の研究者としても有名のよう。
しかし、新選組のように、ベースとしてのイメージが無いためか、読んでいても、見廻組が、どのような組織で、どのような活動をしていたのか、新選組と比べると、漠然として、分かり辛かった記憶があります。
しかし、京都見廻組に関心がある人ならば、読んでいて、面白いのではないでしょうか。
ちなみに、この京都見廻組は、あの坂本龍馬を暗殺したとして有名です。
見廻組の与頭の一人だった佐々木只三郎の指揮の元、七人で、近江屋で坂本龍馬を襲ったと言われている。
その中の一人が、今井信郎という人物。
坂本龍馬の暗殺には、様々な説があり、僕も、昔、色々な本を読んで、素人ながら、個人的に考察をしました。
やはり、佐々木只三郎の指揮によって、今井信郎らが、近江屋に斬り込んだと考えるのが、最も、有力な感じがする。
この佐々木只三郎による暗殺は、見廻組の職務を遂行したまでだと言う見解の人が多いようですが、個人的には、見廻組の「公務」ではなく、佐々木只三郎が「私的」に暗殺命令を受けたのではないかと推測をしています。
それで、隊士の中で、特別に、剣術の腕の達つ者たちを選び出し、近江屋に向かったのではないでしょうかね。
僕が、これらの本を読んでいたのは、もう、随分と前のこと。
今では、新説でも、出て来ているのでしょうかね。