眉村卓さんの小説は、一時期、ハマって、何冊も読みました。
近年では、奥さんが闘病中に、毎日、ショート・ショートを、一つずつ書いていたということで、そのショート・ショートをまとめた本が、随分と、話題になりましたよね。
眉村卓さんには、ショート・ショートも、たくさん、ありますが、やはり、有名なのは、ジュブナイル小説と呼ばれる作品。
まずは、「ねらわれた学園」。
これは、名作で、何度も、ドラマや、映画になりましたよね。
中でも、薬師丸ひろ子さんが主演をした映画が、有名なのではないでしょうか。
他にも、確か、内田有紀さんが主演をした映画もあったような。
個人的には、村田和美さん、佐伯日菜子さんが主演をした映画が好きです。
同じく、「謎の転校生」。
そして、「まぼろしのペンフレンド」。
これは、確か、加藤夏希さんが出演していたものを、ドラマで見た記憶があります。
また、「とらえられたスクールバス」という作品があります。
これは「時空の旅人」というタイトルで、アニメ映画になりました。
アニメ映画は未見ですが、小説は、非常に、面白かったです。
こういった、傑作、ジュブナイルSF小説は、眉村卓さんの代表作なのでしょうが、もう一つ、代表作と言えるのは「司政官」シリーズではないでしょうか。
この「司政官」とは、人類が、広く、宇宙に広がり、植民惑星を増やす中で、惑星を征服した軍に代わり、惑星を統治するために派遣される官僚のこと。
惑星には、一人の「司政官」が派遣され、ロボット官僚を使って、惑星の先住民族を統治することになる。
また、個人的に、大好きなのが「魔性の町」という連作小説。
ある町を舞台にして、不思議な連作短編が収録されています。
そして、もう一つ、大好きなのが「迷宮物語」。
この作品もまた、不思議な短い話が、次々と続き、独特の雰囲気を持った、面白い小説です。
ちなみに、挿絵を描いているのが、あの大友克洋さん。
眉村卓さんは、惜しくも、令和元年に亡くなってしまいました。
今、眉村さんのように、何度も、映像化をされるような傑作ジュブナイル小説を書く人は、居るのでしょうか。