藤子不二雄Aさんの漫画「まんが道」。
漫画家、藤子不二雄の小学校の時の出会いから、漫画家を目指し、上京。
トキワ荘に住むことになり、プロとしての厳しさに直面をしながら、同じ志を持つ仲間たちと青春の時代を過ごす日常を描く自伝的漫画。
この「まんが道」は、NHKで連続ドラマにもなりました。
安孫子さんがモデルの満賀道雄を演じたのは、竹本孝之さん。
藤本さんがモデルの才野茂を演じたのは、長江健次さん。
この「まんが道」には、続編があります。
それが「愛しりそめし頃に」です。
この「まんが道」ですが、描かれていることが、全て、事実という訳ではないということ。
物語の中には、多くのフィクションが含まれている。
もっとも、それは、物語をつまらないものにしている訳ではない。
むしろ、物語を、面白く、分かり易くするためのフィクションだったのでしょう。
そして、この「まんが道」の、どの部分がフィクションなのか。
更に、この「まんが道」の時代、漫画家たち、そして、当時、漫画を取り巻く状況や、出版社が、どのような状況だったのかを詳しく解説をしたのが、「手塚治虫とトキワ荘」という本。
当時は、まだ、漫画という文化、そして、漫画家という職業が、社会的に、あまり認知、評価をされていなかった時代。
それでも、漫画に夢を賭け、漫画を、日本の一大文化に育て上げた人たちの努力の一端を、この「まんが道」で、知ることが出来ます。
もちろん、純粋に、漫画として、非常に、面白い。
この「まんが道」を読んで、漫画家になろうと思った人も居るのではないでしょうか。
そして、この先、漫画家になりたいと思っている人たちにとっても、必読の漫画でしょう。