由加山にある「蓮台寺」というお寺。
約1300年前に、行基によって開山され、約300年前に、岡山藩主池田候によって祈願寺となり、栄えたということ。
蓮台寺の駐車場には、不動明王の大きな石仏があります。
そして、蓮台寺境内の案内板。
駐車場から、本殿に向かう坂道の手前に、観音様が。
そして、同じ場所に、七福神も。
そして、本殿。
右に回り、正面から。
真正面、奥には、やはり、不動明王が置かれているようです。
「なで仏・びんずるさま」も、新型コロナウイルスの影響で、撫でられないよう。
仏様も、力を発揮し辛い状況ですね。
本殿の近くに、岩が祭られています。
側面から。いわゆる「磐座信仰」の名残でしょうか。
由加大権現の由来が書かれています。
蓮台寺の駐車場からではなく、由加神社の駐車場から参道を登って来ると、由加神社境内に登る石段から、左に離れた場所に、このような看板があります。
これが、看板にある石段ですが、もしかすると、車で登る蓮台寺の駐車場が出来る前は、こちらが、蓮台寺への参拝経路だったのかも。
石段を登ると、左手に、このような門があります。
門を内側から見たところ。
近くには、このような看板が。
本殿の前に、猫が居ました。首輪をしているところを見ると、ここで飼われているのでしょう。
蓮台寺の駐車場から本殿に上がる坂道に、いくつかの石灯篭が置かれていますが、そこに彫られた文字を見ると、
この石灯篭には、「江戸廻船、権力丸」の文字が。
こちらの石灯篭には「江戸廻船、権現丸」の文字。
どちらも、江戸の廻船問屋が所有をしていた船の名前でしょう。
四国讃岐の金毘羅山は、航海の安全を守る神様として有名ですが、やはり「金毘羅、由加、両参り」の関係で、由加の方でも、船の安全祈願がされたのかも。
駐車場の近くに、このような看板が。
看板の山道を入ると、このような石柱が。
何を書いてあるのかは、よく、分からない。
山道をしばらく歩くと、このような看板。
そして、このような建物がありました。
さて、駐車場から蓮台寺に向かう反対側に、このようなものが。
「稲荷神社」の文字が。
山道には、このような石柱が。
このような山道が続きます。
そして、鳥居が見えます。
これが、佐渡稲荷神社のようです。
由加山には、「蓮台寺」と「由加神社」の二つがありますが、これも、江戸時代までの「神仏習合」の状況の中で、当たり前だったこと。
しかし、明治時代に「神仏分離」が決まったことで、神社とお寺は、分けなければならないことになる。
ウィキペディアで由加山について調べてみると、明治時代以降も、由加山は、蓮台寺が由加神社を従えるという特別な関係にあったそうですね。
江戸時代まで、由加山では、蓮台寺が「主」で、由加神社を「従」とした関係で、しかも、力関係が、蓮台寺の方が、かなり強かったということなのでしょう。
しかし、今では、由加神社も、蓮台寺から離れ、独自の運営をしているということのよう。
そして、由加神社が、蓮台寺から離れる時に、ひと悶着あったように、ウィキペディアには書かれています。
由加山の初詣は最上稲荷に次いで、岡山県では人出が多いそうですが、初詣をする人は、蓮台寺に行くのか、それとも、由加神社に行くのか、それとも、両方に行くのか。
由加山は、行基による開山ということになっているようですが、それは、史実なのでしょうかね。
「行基」そして「空海」の二人は、伝説の僧として、日本各地に足跡を残しているようですが、由加山も、その中の一つということになるのかも。