玉野市の渋川海岸は、県下では、最も、大きな海水浴場の一つ。

 

西側、遠方に、瀬戸大橋が見えます。

 

同じ、西側には、「王子が岳」という山があります。

山頂まで車で登ることが出来、パラグライダーなどが飛んでいたりします。

 

こちらは、海岸、東側。

三角形の島は、「大槌島」で、その南に、小さな三角形の「小槌島」がある。

 

渋川海岸には、海事研修の施設があり、岡山県の小学生は、ここに研修に来る。

砂浜には、海事研修で小学生たちが乗るカッターが置かれていました。

左手の緑の網は、カッターを海に降ろす時に使用する木の「コロ」に被せてあるもの。

 

海岸に併設して、水族館があります。

小さな水族館ですが、日本の中でも、最古級の水族館の一つだそう。

 

水族館の近くに、渋川八幡宮があります。

そこに向かう鳥居には「安政四年」の文字が刻まれていました。

「安政」と言えば、あの「桜田門外の変」が起こった頃ですよね。

幕末です。

 

渋川海岸の駐車場や、併設している公園の周囲には、「藤棚」が設置されています。

毎年、「藤まつり」が行われているよう。

 

さて、渋川海岸を少し離れたところに、このようなものが。

 

「嘉永元年八月」の文字が刻まれています。

ペリー来航の少し前。

何の石柱かと言うと、

「第十八番」の文字。

 

「富村、念仏講中」の文字。

恐らく、かつて、各地で行われていた「念仏講」に集まる人たちが建てたものでしょう。

 

石柱の近くには、このような建物があります。

「児島第十八番札所」ということ。

児島には、「児島八十八か所」という巡礼の場所があり、ここは、その18番札所ということなのでしょう。

 

海岸から、十八番札所の方に向かう、このような道があります。

恐らく、国道430号が出来る以前の、古い道なのではないかと想像するところ。

 

昔は、海岸に、西行法師の銅像がありましたが、今回は、見当たらなかったよう。

撤去されてしまったのか、僕の記憶違いで、別の場所にあるのか。

西行が、この渋川海岸で歌を詠んだということ。

それを顕彰してということのようです。