これらの記事の続きです。
発達に凹凸のあるヒノデ君、現在公立小学校の1年生です。
普通学級に在籍しています。
保育園での集団行動の様子から、多分普通学級に行くことになるかな、と思っていましたが、市の発達支援センターに相談をした上で、最終的には親の判断で進路を決定しました。
保育園年長の夏、発達支援センターで知能検査(WISK-Ⅳ)を受け、そのときの全検査IQが100をちょっと超えた数字。
よく言われるのは、IQよりも各項目の検査結果の数字にバラつきがあると、「発達に凹凸がある」とされ、本人の生きづらさにつながりやすい、ということですね。
ヒノデさんの場合、4つの指標(言語理解・知覚推理・ワーキングメモリー・処理速度)の各項目で、やはりバラつきが見られました。(言語理解が高く、知覚推理が低い)
が、その差はギリギリ平均の範囲内…ということでした。
発達に凹凸は見られるけど、生活でそれほど困るほどではないのではないか、ということです。
ちなみに、知能検査(WISK-Ⅳ)を受けるより前に、2回、発達検査(新版K式発達検査)を受けています。
最初に市の発達支援センターに駆け込んだときと、その約1年後、療育園で受けました。
発達支援センターで最初に受けたときが2歳半くらいのときで、発達指数DQは74。
知的障害とグレーゾーン、 ギリギリのラインです。
その1年後、3歳半くらいのとき、同じくK式発達検査ではDQ95くらいだったかと。療育園に行ってたときで、GFCF、一番徹底して食事管理・有害物質除去・デトックスに励んでた時期です。
そして、その約2年後の5歳半(保育園年長)で、知能検査WISK-ⅣがIQ104。
発達指数DQと知能指数IQをそのまま比べることは意味ないかもしれませんが、ヒノデさんの「成長」のひとつの目安にはなるかと思います。
食事やサプリで、目に見えて急激に伸びたり後退したりという変化を感じられなかったものの、遅延アレルギー検査や毛髪ミネラル検査などで数値がドンと下がったことや、発達検査の数値の上昇から、取り組みの成果は出てるんじゃないかと思っています。
つまり、食事やサプリのサポートで、脳をはじめとする「細胞」の成長があったんだろうな、と。
さて。
そのような経緯を経て、ヒノデさんは、近所の公立小学校の普通学級に通うことになりました。
また、私が仕事をしているので、放課後は学校に隣接する児童館にするか、放課後デイサービスにするかで悩んだのですが、週4で通える放デイが近所に見つかったので、そちらに通うことにしました。
入学前、普段の様子で気になっていたのは、情緒とコミュニケーションに関することでした。
「新しいことに挑戦するのを極端に嫌がる」
「少しでもうまくいかないと機嫌が悪くなり、怒る・攻撃的になる・自己卑下する」
「勝ち負けに対するこだわりが強く、ゲームなどには参加しようとしない」
「会話が一方的。基本的にいつもうるさい」
など。
これらが気になりつつ、保育園の集団行動では問題がなかったので、「ちょっと変わってる」と見られることはあっても、何とかやっていけそうかな…と考えていたのです。が。
小学校に入って1週間が過ぎて、問題続出!となりました。
小学校では担任の先生一人ですし、廊下をウロウロすることや私語など保育園ではほとんど問題にならなかったことも、小学校では途端に制限が厳しくなります。
また、小学校だけでもいっぱいいっぱいなのに、放課後にはデイサービスにも行き始めました。
慣れない場所での生活で相当なストレスがかかったのか、最初の1週間はそれほどでもなかったようですが、2週目から教室を飛び出して勝手に水槽を見に行ったり、先生のことを「お前」と言って暴言を吐いたり、「ひらがなはもう書けるから書き取りなんかやらない!」と教科書を放り投げたり、誰かの冗談で笑っていた同級生を「僕のことを笑ってる!」と言って叩いてしまったり。
それで注意を受けると(先生は穏やかな方です)、「どうせ僕なんか生きてたってしょうがない!」「ここ(手首のあたり)を切って死んでやる!」「僕が死んだって誰も悲しまない!」などと言って自傷のような言動をしたり。
入学前、「保育園はお昼寝あるからイヤ。早く小学校行きたい。楽しみ〜」と言っていたので、あまり現実的なことを伝えて「小学校に行きたくない」と言いだしたら大変、と思い、、「小学校は勉強するところだよ」「お昼寝はないけど、オモチャもないよ」など、小学校の実態をあまり伝えてこなかったのも親のミスだったかな、と思いました。
一応保育園から近隣の小学校に何度も見学に連れていってもらっていたので、それで何となくわかってるだろう…と甘くみていたんです。
連絡を密にするために、連絡帳とは別にノートを作ってやりとりしてくださることや、授業中に教室を飛び出したり、「やらない!」と拒否することに関しては、学級文庫から本を1冊机の中に入れて、授業中も見て良いことにする。自由帳へのお絵かきも、机に座っていられるなら授業中もOKすることにする…など。
そういう対応(特に授業中のこと)は、ネット情報で「〇〇さんだけずるい!」とクラスメイトやその保護者からクレームが入ると難しい…というのを見ていたので、授業中の読書やお絵かきをOKしてもらえたのは、大きかったと思います。
それから、月に1度面談をする…ということを確認しました。
教室まで一緒に行って、ランドセルから荷物を出して、机に座ってお絵かきを始めるまで見守る。
そうしてると、職員室から先生が来るので、2,3分立ち話で情報共有もでき、その方が連絡ノートより話が早いので、ノート使わなくなりました。
しばらくは朝の立ち話で「教室から飛び出した」「教科書を投げた」「4月だけ新入生のお世話で教室に入っている地域のボランティアの方に暴言を吐いた」などの報告を受けましたが、4月下旬の面談のあと、1か月後に二度目の面談をする頃には、かなり落ち着いていました。
毎朝一緒の登校は、1学期いっぱい続いたのですが、学校での様子は結局1か月ほどで落ち着き、夏休み前の面談で、「2学期からは定期面談はなし」となりました。
親から見ると、「急激な成長」というより「元に戻った」という感覚でしたが、「保育園との違いに大混乱」というのは、その通りかな…と思っています。
また、急激に落ち着いたことについては、「担任の先生に恵まれた」というのも大きいです。
最初の面談以降、さらにいくつかの配慮をしてもらっています。
まず、座席を窓際の最前列に固定してもらったこと。
教室を飛び出しにくいように最初の席替えでそこにしてもらったのですが、それ以降もずっと固定になりました。
すぐに教室は飛び出さなくなったのですが、壁際のその席には他にもメリットがあったんです。
それは、段ボール箱を一つもらって、壁際に置いてもらえたこと。
片づけが苦手で、道具袋の出し入れに手間取って、怒ってモノを投げたりしてたそうなのですが、壁際の段ボールに、ポイポイ片づけられるようにしてくださったんです。
それで、壁際の最前列が都合が良かったのですが、それも強制ではなく、席替えのたびに「ヒノデさん、同じ席の方がいいかな?」と毎回本人の意思を確認してくださっています。
「片づけできないから仕方なく段ボールの“お道具箱”を使ってる」ということでなく、本人の自尊心を傷つけない形で、「段ボール配慮」を取り入れてくださってるってことだなぁ…とすごく感動したんです。
3学期の今、発達凹凸的な特徴はまだまだ気になりますが、普通学級で楽しく、落ち着いて過ごせています。
夏休み明けからは一人で登校するようになりました。
今では、最初の頃に叩いてしまったお友達が、家に遊びにきてくれるようになったり。
男女複数のグループで遊ぶ姿も見られるようになったそうです。
授業中、集中力が続かなくてお絵かきばかりしてるのは相変わらずのようで、自由帳が2,3日で1冊使い切ってしまいますが、授業にはついていってるようです。