これらの記事の続きです。
その後息子ヒノデは保育園入園。
入園前の1年半、GFCF(グルテンフリー・カゼインフリー)をはじめ、徹底的な食事管理などをやりましたが、保育園では給食があるので、小麦の除去はあきらめました。
でも、卵(遅延アレルギー検査で若干数値が高かった)と、乳製品(ペプチド検査でひっかかった)については、理解あるお医者様に診断書を書いていただいて、3年間除去してもらいました。
給食で小麦解禁になったあとも、家ではしばらくグルテンフリーを続けていましたが、卒園までにはかな~り、ゆるゆるになりました。
お友達の家に遊びに行ったり来たりする機会も増え、市販のお菓子を食べるようにもなっていたし、いずれ小学校の給食では、毎日の牛乳以外除去はしない方向で、、卵と乳製品も、料理に使うようになっていましたし。
ただ、食事管理がゆるくなる中、保育園の年中あたりから約1年半、エイミーヤスコ先生のプロトコルを取り入れて、専門家の助言のもと、専用のサプリを海外から取り寄せ、かなりの種類を飲ませていました。
まあ、入園前からサプリの量はそれなりだったのですが、さらに増えたという感じ。
その際、これまでにも受けていた、毛髪ミネラル検査や有機酸検査、そのほかにもいくつかの検査を経て、サプリの選び方・取り方について教えていただくなど、サポートを受けました。
代謝サイクルのこととか、それにサプリがどのように効くのかなど、本も読んで勉強しましたが、知れば知るほど、人間の体って、うまく出来てるなあ…と思いました。
精密機械なんてもんじゃないですね!
それから、そう、遺伝子検査も受けました。↓
バイオメディカルやニュートリジェノミクスに興味のある方はご存じかと思いますが、メチレーションにかかわるというMTHFR(C677T)遺伝子。
↑画像の中ほど、黄色い枠に+/-と書かれてる欄です。
黄色は、簡単にいうと遺伝子変異はあるけど、影響は中程度、赤だと影響大、緑は変異なし、ということみたいです。なので、基本的に、右から二番目の列の、黄色と赤の項目に注目します。
ヒノデさんは、メチレーションにかかわるMTHFR(C677T)遺伝子については、+/-の黄色。
DNAのメチル化に関して、ちょっと問題あり、ということになります。
DNAのメチル化は、体内での代謝や解毒のいろんなプロセスに関係しているので、うまくいってないと色々と不具合が起こってしまう…とのこと。
自閉症児のほとんどが低メチル状態だと言われてますし、自閉症や発達障害に限らず、様々な病気ともかかわっているようです。
とはいえ、全人口の1/4ほどの人のMTHFR(C677T)遺伝子に変異があって(赤か黄色ってこと)、それでも元気な人も多いということから、この遺伝子以外にも、他の遺伝子の変異や環境要因によって、影響は大きかったり小さかったりするみたいですね。
ヒノデさんの場合、MTHFR(C677T)遺伝子の他にも、COMT(V158M及びH62H)など、いくつか黄色信号がありました。
COMTというのは酵素のことで、神経伝達物質のドーパミンを分解するそうです。神経伝達物質というと、セロトニンとかノルアドレナリンとかもよく聞きますね。
で、COMT(V158M及びH62H)遺伝子に変異があると、ドーパミンの分解がうまくいかずに過剰になりやすい。
ドーパミンは「やる気」とかにかかわる大事な神経伝達物質ですが、過剰になると依存症に陥りやすいなど、良くない影響もある、と。
また、黄色よりも影響大な赤信号が、MAO Aと、BHMT(2・4・8)でした。
MAO A遺伝子に変異があると、セロトニンの分解に問題がある(気持ちの浮き沈みが激しくなったり、攻撃性が出たりする可能性)というのと、カフェインの代謝能力も低い、とのこと。
そして、MAO Aの遺伝は母親からと言われているので、私も、MAO Aレッドゾーンってことなんですねぇ。
それから、BHMT。
これは「ストレスやコルチゾールレベルに影響を受けることから、ADD・ADHDに関連します」って資料に書いてあるんですが。
最近のヒノデさんを見てると、自閉というより、ADHD的なものを感じるんだけど、そういうことなのかなあ…。
遺伝子検査、エイミーヤスコプロトコルを取り入れるのでなければ絶対必要とは思わないのですが、その後いろんな情報に触れる中、検査結果から気づかされたことがあったりして、面白いな~と感じています。
例えば、フィシオエナジェティックの検査結果との一致について。
エイミーヤスコプロトコルをやっていたのとほぼ平行して、フィシオエナジェティックという、キネシオロジーのような手法を使って、体の不調の原因などを探っていく治療法を行う先生に診てもらっていました。
キネシオロジーというと、O-リングテストが有名なんじゃないかと思うのですが、聞いたことある方も多いんじゃないでしょうか。
O-リングテストでは手の指を使って、フィシオエナジェティックでは、腕や脚の筋肉の反射によって、その人の体の状態や、体に合うサプリなどを特定することができます。
そのやり方が、「人間の感覚に頼る」ということから、どうしても施術者の腕に左右されることが多いんじゃないかという印象があるのと、何より、科学的根拠に基づかないということで、人によっては「怪しい」「宗教じゃないのか」なんて思われることもありそうですが、私はその検査結果が信頼できるものと実感しています。
というのも、それが遺伝検査の結果と一致するところが多かったからです。
ヒノデさんの治療では、「ビタミンB6が足りない」「アセチルコリンが足りない」とか色々出てきましたが、その中で「多分COMTに問題がありますね」とか「MAO-Aじゃないか、と」など、遺伝子検査の結果で引っかかった遺伝子名が出てきました。
あ、もちろんメチレーションのMTHFR遺伝子については、行った初日に指摘されてます。
それと、フィシオエナジェティックの他に、心理カウンセラー、大嶋信頼先生のこと。
この先生も、人によっては「そんな非科学的なこと!!」と言われそうなことを本やらブログやらでおっしゃっているのですが(笑)
こんなタイトルの本も出されてます↓
『あなたを困らせる遺伝子をスイッチオフ! ―脳の電気発射を止める魔法の言葉』
タイトルを見た瞬間、「これ、メチレーションだよね?」と思って読んでみたのですが、本の中にはメチレーションの言葉は出てこず。MTHFR遺伝子も出てませんでした。
でも、遺伝子の名前はたくさん出てくる。
そして、その遺伝子コードを呪文として唱えることで、困った症状を抑えましょう、と。
例えば、MAPTという遺伝子のスイッチが入ってる人だと、とにかく自分や他人への「ダメ出し」が止まらない。それで心の中がいつも「ダメ出し」でイライラしていたり、それが行動にまで表れると、人間関係もうまくいかなくなっていく…という悪循環。
そこで、「MAPTの還元」と7回唱える(言葉でも心の中でも)と、心がスッと凪いでいく…というもの。
大嶋先生は、カウンセリングの現場でも実際に「遺伝子コードを唱える」という治療方法を実践されていて、その手法を公開する講座も開いてらっしゃいます。
なので、膨大な数の「遺伝子コード」のリストをお持ちのようですが、その中でやはり、COMTやMAO-Aが出てくるんです。
本の中で、発達障害をもつクライアントさんの症例についても紹介されているので(そこではCOMTとMAO-Aは出てきませんが)、面白かったです。
ちなみに、「遺伝子コードを唱える」ことで、なぜ症状が落ち着くことについては、「催眠の手法」または「ナラティブセラピー(あくまでも物語)として」であり、「科学的根拠に基づくものではない」と説明されています。
が、「遺伝子コードの意味を全く理解していない子どもが唱えても効果あり」など、それだけでは説明できない部分もあるので、「将来的に科学的な裏付けが取れたらいいなと夢見てる」…ともおっしゃってます。
面白いですねー(*^-^*)
科学的な根拠がないもの。
でも、それによって、偶然では片づけられないような結果が出ている。
そういうものがどんどん出てきて、そういうものを「そういうものか~」とすんなり受け入れる人が増えている。
そんな印象です。
私自身、ここ数年で価値観がどんどん変化しているのを実感しています。
価値観が変わる→意識が変わる→現実が変わる
保育園に入って、小麦を解禁して、エイミーヤスコプロトコルやフィシオエナジェティックを取り入れながらサプリメントをとり、引き続き食事には気をつかって。
本格的な集団生活が始まった影響も大きかったでしょう、ヒノデさんはどんどん成長していきました。
そんな中、色々な意味で一番変化が大きかったのは、私の意識が大きく変わったからだと思っています。
潜在意識に溜めこんでた、過去の経験から受けた心の傷(トラウマともいう)や、他人由来の固定概念など、生きづらさの元になっていたものに気づいて、そんな自分を認める。不要なものは手放していく。
そうすることで、目の前の現実がどんどん変わっていくことを目の当たりにして、生きるのが楽になっていきました。
結果、妊娠前からの、メンタルと体調の不調も、完全に克服できました。
ヒノデさんが保育園年少の夏ごろのことでした。
でも、「意識を変える」ことだけで、体調不良を克服できたわけではないと思っています。
そこに至るまでの、食事の取り方やサプリメント、その他様々、自分とヒノデさんの症状改善のために取り組んできたこと全てに、無駄はなかったと感じています。
特に、口に入れるもので身体(脳)はできているので、食事管理やサプリの摂取が、「意識の変化」の第一歩だったんだろうと思うからです。
自分の場合、最終的には、潜在意識のことについて色々教えて下さる師匠のような方と出会ったことが大きいのですが、「意識」が変わるきっかけは、人によって様々なんだと思います。
食事管理やサプリにる変化はもちろん、様々な場面での、人との出会い。
ネットや本からもたくさんの情報が得られるし、気になったセミナーや講座に参加してみる、とか。
何かピンとくるものに、淡々と打ち込んでいると、見えてくるものがある、という気がしています。
そうしていることで、気が付けば自分の内側が変化している。
私自身は、自分の体調不良で何をしていいかわからなかった最初の段階(妊娠よりずっと前)で打ち込んだのが、自分の食事管理でした。マクロビとか糖質制限です。
あと一日2時間のウォーキングなど、有酸素運動を徹底的にやってた時期もありましたね。
半身浴やサプリをつかって、デトックスもしました。
そういうことをやってるうちにも、多分内面は変化していて、やがて症状が軽減しつつも、まだまだ引きずってた時期に妊娠・出産。
新しいストレスでさらに追い詰められ、育児の途中で子どもの発達凹凸に気づいてさらに絶望的な気持ちにもなりましたが、ここで以前よりさらにストイックな食事管理(GFCFを始め)を徹底的にやった。
そしてこれは、子どもの症状を克服するためというのが一番だと思ってたけど、気持ちが折れそうな自分を支えてくれるものでもありましたね。
「これだけやってるんだから大丈夫」
「今できる精一杯をやってるんだから」
などなど、何かに打ち込むことで、気力を保っていた。
ポッキリ折れそうな心を、何とか保っていられだ。
「意識」の変化のためになるということだけでなく、当時の自分の心の支えになっていたんです。
ある意味、今、徹底的な食事管理をしようと思えないのは、あの当時の「追い詰められた感じ」がなくなっちゃったからなのかもしれません。
でもきっと、追い詰められてようが、なかろうが、徹底的な食事管理が向いてる人、もいるんでしょうね。
元々料理が好きなほうでもないし、テキトーな性格の私と違って、自分で決めた計画通りに進めるのが得意な人や、料理研究が好きな人なら、GFCFなどの食事管理も、楽しんでやれるかも。
とにかく、我慢して必死で頑張るのでもなく、熱中しすぎるのでもなく、軽い気持ちで楽しめることが、「自分に合ってる」ってことだとは思います。
なんか、違う話で長くなってしまいましたが。
最後に保育園での息子の様子について、少し。
年少さんのときは、先生とソリが合わなくて「いやだー!」と泣いて嫌がることもあったものの、年中・年少は楽しく通わせてもらいました。
保育参観なんかで気になったのは、先生が話してる間、やたら合いの手を入れてうるさかったり、広い場所だとやたらと走り回ったり。あと、うまくいかないこと(ハサミがうまく使えないとか)があると、やたらといじけたり…ということがありました。
でも、指示は通るし、お友達とも時々かみ合わないこともありながらもコミュニケーションをとって、大きな問題もなく過ごせていたようで、集団行動にはほぼ問題なく馴染んでいたようです。
加配の先生についていただいていましたが、毎日のお迎えで状況を聞いていても、先生から特に「困っている」などのお話はありませんでした。
普段の様子で気になっていたのは、情緒とコミュニケーションに関することでした。
「新しいことに挑戦するのを極端に嫌がる」
「少しでもうまくいかないと機嫌が悪くなり、怒る・攻撃的になる・自己卑下する」
「勝ち負けに対するこだわりが強く、ゲームなどには参加しようとしない」
「会話が一方的。基本的にいつもうるさい」
などです。
小学校は、各方面との相談の結果、普通学級に決まっていましたが、まあ「ちょっと変わってる」と見られることはあっても、何とかやっていけそうかな…と思えるほど、卒園の頃には落ち着いていました。
甘かったんですけどね。
ということで、続きます(笑)