看護師さんが、耳元で、『中尾さんラッキーです。先生は、肘の専門の先生です。先々月この病院に来たばっかりなの。』と言った。
先生は、レントゲンを見て、手術の必要性を熱く語って下さった。
「お任せします」と私。
骨に埋め込む金具が、すぐに用意できないとの事で、手術は、1週間後に決まった。
手術に必要な検査はすべて行って帰る事になった。
担任の先生は、診察後報告のため、学校に戻られた。
心電図、血液検査、CT、だったと思う。
心電図と血液検査の経験はあった。
CTは、初めてだ。
上の子供の名前「〇〇ちゃんもやったことあるよ。たぶん片方の手を万歳して、ドーナツの形の機械に入る
」と。説明した。
〇〇ちゃんという言葉に、ライバル心が湧く下の子は、くちを一文字にして、泣きもせず、CT検査室に一人で入った。
私は、途中で泣いて、それをなだめるために、呼ばれるのだろうと覚悟していた。
数分後、なにもなかったような顔で、誇らしげに検査室から、出てきた。
頑張ったね❣️と、たくさん褒めた。
その後、何回かCT検査をしているが、下の子の説明は要領を得ず、どうやって撮影してるのかは、ありがたい事に未だ不明のままだ。
全ての検査を終えて、シーネで、腕を固めて、帰宅したのは、夕方だった。
続く