恥ずかしながらこの年になって初めて人間失格を読みました。
非常に考えさせられる内容でした。
実はその前に夏目漱石の「こころ」も読みました。
いずれも人間の醜さや弱さについて考えさせられました。
ちょうど離婚手続きで人間不信になっているからかもしれません。
お金、お金の元旦那、容赦のない彼の弁護士、はなから戦う気のない私の弁護士。
もう正直心が疲れ果ててどうでも良くなっています。
とにかく一日でもいいから早くケリをつけたい。
そんなときに読んだこの2つの作品。
疲れた私の心の奥にずっしりと突き刺さりました。
そう、人間は弱い。そして醜い。
それを突きつけられるこの2つの作品。未だに純文学のベストセラーとして売れ続けています。
それはなぜか。
私はこの2つの作品になぜこうも心を揺さぶられたのか。
それは自分の弱さや醜さを肯定してくれる作品だからじゃないだろうか。
何度も書きますが、この離婚で自分の悪さや、ではどうすれば良かったのかについて色々考えました。
(だからといって未練があるわけでもなく、後悔しているわけでもありません。ただただ、今後のために自分を理解したいと思っているだけです)
弱さと醜さ。
そして、人間はそんなものだよ、と納得させてくれるのがこの2つの作品だった。
だから私の心に突き刺さったのではないだろうか。
私はまだまだ心が幼い。性善説を強く信じ、また他人に対しても真摯であらねばならないと努力してきました。
でも今回の離婚手続きで自分がいかに甘いかということを思い知らされました。
でも人間が弱く、醜いものだとしたら、どのようにして、またどこまで人を信じればいいのだろうか。
私はまた人を信じたり、愛したりすることが出来るようになるのだろうか。
人の心を勉強すればするほどすべてを理論的に考えてしまって、逆に身動きが取れなくなってきているように感じます。
ちょっと重くなってしまいましたが、これだけの文章をかけるだけの心の余裕はあるのでご心配は無用です。
同時に自分を見つめることでようやく自分のやりたいことが見えてきて、今それに向かって勉強をはじめました。(独学なので習得するまでものすごく時間がかかると思いますが)
それに関してはまた別の機会にお話したいと思います。