数年にわたって拘束されていたジャーナリストの安田純平さんが3億円の身代金と引き換えに解放されたことに対し、様々な意見があると思います。
危険な場所にあえて行ったという自己責任を責めますか。
レイプ事件で「そんな挑発的な格好をする女性が悪い」と思う心理に似ているでしょうか。
でも戦争に行って負傷を負った兵士に「戦争に行くから悪い」とは誰も思わないでしょう。
彼らのようなジャーナリストがいるからこそ、我々は世界のどこかで苦しんでいる人の存在を理解し、それに手を差し伸べることが出来ます。世界各国で様々な人権保護活動が積極的になされているのは、彼らジャーナリストが世界に情報を発信し続けてくれているからだと私は思っています。それによって守られた人権がこれまでどれほどあるでしょうか。
彼らのようなジャーナリストは戦場の兵士と同じ。危険を冒して世界を変えようと、人権を守ろうと必死に私たちに語り掛け、戦っているのです。そんな兵士をどうして自己責任と突き飛ばすことが出来るでしょうか。
日本へ無事帰国した際に、周りの人が温かく彼を迎えてくれることを願います。
挑発的な服を着るのが問題ではありません。それは人の自由、人権です。挑発的な服を着るという自由が奪われる環境を責めるべきなのです。