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言の葉

日々のささやかな出来事。

『ゼロの日に叫ぶ  戦外力捜査官』
似鳥 鶏  河出書房新社
2014.10.20発行

火災犯捜査二係の設楽とキャリアの海月。葛飾区の木造アパート火災の捜査をしていた二人だが、海月の失態で戦外力となる。
同時期、上野付近で牛丼屋が狙撃される事件が起き、暴力団関係者を含めた死傷者が出る。
暴力団同士の抗争と見られたが、間に『名無し』と呼ばれる殺し屋が居る事が判明する。
名無しの目的は何なのか、そして通信機能が麻痺する事態に、都内はパニックに陥る。


シリーズ第三弾。
相変わらず海月の失態を、設楽が被る事になる理不尽さ。もはや達観の域です、設楽は。
火災と狙撃事件と通信機脳麻痺を結び付ける海月だけど、名無しの手も伸びてきて、設楽はまたもや怪我人。
第四弾はどうなるのか。設楽の苦労は続きそうです。



『星読島に星は流れた』
久住四季  東京創元社
2015.03.20発行

妻と娘を亡くした後、家庭訪問医として代わり映えのしない日々を送っていた加藤盤。
何年かに一度隕石が降ってくる島に住む、天文学者サラ・ディライト・ローウェル博士が、その島で天体観測の集いを開いていると、彼女が開いているネット上の天文フォーラムで知った盤は、参加申し込みをしてみる。
かなりの倍率を潜り抜け招待客となった盤だったが、倍率が高いのには訳があると、島への船の中で教えられる。
もし滞在中に隕石が落下した場合、招待客の誰かに隕石が贈られると言うのだ。
島に滞在して三日目、招待客の一人が海に浮いているのを盤と美宙が発見する。
外部と断絶された島の中、犯人は残りの六人の中に居る事に……。


盤自身は天文に興味が無いが、亡き妻子が好きだったので、参加申し込みをしてみたら招待客になったと言う。
何度も島に来たことがある人も、初めての人もいて、何が基準で呼ばれたのか解らない。
隕石についても、他の招待客に教えてもらいながら、盤は滞在時間を過ごす。


難しい言葉は無くて、するする読めるのに作者に騙される。読みやすいミステリです。
ラノベミステリ作家さんとして活躍されてて、四六版は初めてなんだとか。
他の本も読んでみたいな。




『鉄路のオベリスト』
C・デイリー・キング  鮎川哲也(訳)
1983.01.25発行

史上初のアメリカ大陸ノンストップ横断に出発した最新鋭のトランスコンチネンタル特急。
その特急のプール車で乗客の一人が死亡した。
最初は溺死と言う事故かと思われたが、要請されたブラック医師は検死の結果、男が溺死ではないとマイケル・ロード警部補に告げる。
乗り合わせた四人の心理学者たちは独自の意見を述べ、ロードは犯人を追って頭を悩ませる。


事件が起こっても特急は止まらずサンフランシスコへと向かいます。
その道中、ロードは犯人探しをするのですが、思いっきり間違った人を犯人扱いしたりと、色々やっちまってる感があり。

順番的には『海のオベリスト』『鉄路のオベリスト』『空のオベリスト』です。
オベリストは、『疑問を抱く人』と言う造語だそうです。