『非在』。 | 言の葉

言の葉

日々のささやかな出来事。

『非在』
鳥飼否宇  角川書店
2002.03.10発行

奄美大島に聖紫花(セイシカ)の写真を撮影に来た、植物写真家の猫田夏海。
ゆとりのある撮影期間に一日オフを入れ、名瀬市郊外の大浜海岸に降りたところ、波打ち際でプラスチックの密閉容器を見付ける。
容器の中にはラベルの無いフロッピーディスクが一枚入っていた。
中身を確認しようと持ち帰った夏海だが、仕事が立て込み、フロッピーディスクを確認出来たのは、帰京から一ヶ月後の事だった。
『沙留覇島日記』という名のテキストデータには、大和総合大学のサークル・ウルトラの部員達が、沙留覇島に調査に向かい、人魚や朱雀を見たり、仙人に会ったりしたと言う内容だった。
救難要請を含むその内容に、夏海は大和総合大学に向かい、日記に登場する部員達が実在するのか確かめに行くのだが……。


偶然拾ったフロッピーディスクに記録されていた日記に好奇心をそそられた夏海。
どうやって沙留覇島と思われる島に行こうかと考え始めた頃、大学時代の先輩・鳶山久志から、行方不明のウルトラのメンバーを探しに行かないか、と言う誘いを受ける。

夏海は好奇心旺盛で後先考えずに喋るし行動する。
ウルトラのメンバーはかなり際どいやり方で沙留覇島を目指しているのだけれど、それと似たようなことをやろうかと、考え始めたりしていた夏海は、鳶さんに先手を打たれて一緒に安全なルートで、鳶さんとやはり大学時代の友人・高階甚平と三人で沙留覇島探しに向かうのです。

しかし、入れ換えトリックはこんがらかるなあ。
『樽』や『黒いトランク』もそうだけど、途中で頭の中が飽和状態になる。
『レイトン教授』の川を安全に渡るパズル思い出してしまった。
ミステリ作家の頭の中って、どんなだろうねえ。