『前世探偵カフェ・フロリアンの華麗な推理』
大村友貴美 角川書店
2012.12.25発行
繁華街の大通りから1本裏に入った小路の奥にある、カフェ・フロリアン。
昼はカフェ、夜はオカマバーになるこの店のオネエ系ママ・ショウは、自分の前世が見え、前世が見えてしまう人の相談に乗ると言う。
五年前に行方不明になった祖父が、小学生の男の子の姿で現れた『キサブロー、帰る』。
前世の自分は殺されたと訴える彼女につられる様に、自分もその話とそっくりな夢を見るようになった青年の話『ロスト・ヴィレッジ』。
生まれ変わる度に処刑される記憶がある青年の話『僕が殺された日』。
職場でも妻からも虐げられている男が繰り返し見る夢の続きとは?『虐げられた男は逆襲する』。
祖母に、二百年前に埋めたという瓶を掘り出して欲しいと頼まれた孫娘の話『また逢う日まで』。
前世に囚われる客と、彼らに助言するママ・ショウの話。
必ずしもハッピーエンドの話ではないんだけれど。
前世が見える時を『キラリンタイム』とショウは言う。……緊迫感ないよ、姐さん。