『青チョークの男』
フレッド・ヴァルガス
田中千春(訳) 創元推理文庫
2006.03.24発行
パリ第五区警察署長に着任したジャン=バチスト・アダムスベルグ。
パリでは歩道に落ちている小さな物(ビールの栓や、ハンカチ、雑誌、人形の首等)を青いチョークで円を描き囲むという行為が、数日毎に繰り返されていた。
それに残酷さを感じ取ったアダムスベルグは、部下のダングラールに青チョークの円が現れる度に写真を撮らせる。
日を追う毎に青チョークの円の中には、ネズミや猫の死体が置かれる様になり、ついには喉を切られた女性の死体が置かれていた。
そして続く幾度かのガラクタの後、今度は青チョークの円の中に、老医師の死体が見つかる。
アダムスベルグは、青チョークの男を探し出そうとするのだが……。
倫理的と言うより、直感とランダムな思考回路の推理をするアダムスベルグ。
倫理的と言うなら、ダングラールの方かも。過去の苦い経験から証拠重視するから、アダムスベルグとタイプは正反対。
アダムスベルグは恋人カミーユに出ていかれてからはフリー。
ダングラールは駆け落ちして居なくなった妻が置いていった自分の子供4人と、妻と不倫相手との子供1人の計5人を抱えている。
ダングラール、酒飲みで午後4時には使い物にならない……(頼み事は午前中に!)。フランス警察大丈夫か!?
アダムスベルグの直感や予感は外れない。
ダングラールはそんなアダムスベルグの捜査方法に反感を持ちつつも、結構上手くやっている。
フランス物の割りには、嫌みっぽい部分が少なくて読みやすいかな。
続編の翻訳が出ていたかなあ。シリーズ外の物は何作か見付けたんだけど。
一寸調べてみよう。
しかし、全体的に自由な人達だなあ。お国柄?