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Azisai-ray Diary(progress)

もともとyahooブログで始めたものを2008年にamebloに移転して16年ほど経ちました。更新停止宣言をしながらも年末がくるたびにチョコチョコ書きつづけています。一度でも読んで下さった方、ありがとう!


 大賞(第1位)は・・・・


 モダンスイマーズ 『ロマンサー』 です。



 かなりの衝撃でした。15年ほど演劇を見続けていて、初めて観た劇団でしたから。脚本と演出も洗練されていたし、とにかく石田えりさん、存在感凄かった。あの「独白」のシーンは忘れられません。



 この公演は「夜明峠編」となっていて、おそらく今後続編があるのではないかと思われます。絶対に、絶対に観にいきたいと思っています。



 

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 出演陣もスゴい。好きな役者さんばっかり。ちなみに佐藤めぐみちゃんは誕生日が同じで、前々から贔屓にしてます。ナイロンの松永さんとか、なんでこの劇団に抜擢されたんだろ。



 これで今年の更新は終了です。


 皆さま、よいお年をお迎えください。









 第2位は・・・・


 新国立劇場 『パーマ屋スミレ』 鄭義信作・演出です。


 『焼肉ドラゴン』に勝るとも劣らない、涙があふれる芝居でした。松重豊さんがとんでもない存在感でしたね。南さんを主演に据えたのは、まぁいろいろと事情があるのでしょうが・・・・。


 となると、『たとえば野に咲く花のように』も観ておきたかった気もします。『焼肉ドラゴン』や『パーマ屋スミレ』とはちょっとテイストが違っているのかな。でも三部作と言われているのでしたよね。


 

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 次回はいよいよ大賞の発表です。そして、今年のblog更新は最後になると思います。






 第3位は・・・・・



 THE・ガジラ 『Happy Days』 於:笹塚ファクトリー です。



 いつもながら、鐘下辰男さんの創る濃密な劇空間には感服です。伏線とか仕掛けとかもスゴい。すべてをみせるんじゃなくて、お客さんに想像させる手法は、観てる側もぐったり疲労するほど・・・・。


 大好きな役者さんたち、寺十吾さん、千葉哲也さん、柿丸美智恵などなどが実力を発揮していて、唯一無二の世界観が構築されていたと思います。


 『Happy Days』と聞いて、何かメルヘンティックな展開を期待していたお客さんがいたとしたら、それはそれで気の毒ですが・・・・。




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 第4位は、

 

 新宿梁山泊 『百年』 於:吉祥寺シアター です。


 新宿梁山泊は、たびたび観てきた劇団の一つですが、やはり老舗のアングラ劇団ならではの、力がありましたね。在日の唄い手を物語全体にうまく融合させて、圧巻の舞台を創り上げたと言えるでしょう。客席には、在日と一口に言っても、民団系の方々も総連系の方々も、たくさん来ていたようです。客席もを劇空間に取り込んだ不思議な構成でした。


 新宿梁山泊では、前々から広島光さんという役者さんが気になっていたのですが、なかなかの肉体派になりましたね。以前は華奢な感じがしていたのですが、今回は熱い芝居をみせてくれました。




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(次回は第3位の発表です。)





 第5位は


●柄本明 1人芝居 『煙草の害について』 於:新宿ゴールデン街劇場 です。



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 彼は、言わずと知れた圧倒的な存在感と、唯一無二なキャラクターで有名ですね。TVへの出演も多くありますし、下北沢あたりをよく自転車に乗ってぶらぶらしていると評判です。この公演は、東京乾電池の番外公演みたいな感じでおこなわれたみたいですね。なにしろ柄本明という存在そのものが国宝級です!


 あの濃密なゴールデン街劇場の空間で、まさに「柄本ワールド」が構築されていました! 冒頭の、アコーディオンでの弾き語りから、もうすべての観客(って言っても60~70人ぐらい)のハートを鷲掴みにしていましたね。アドリブらしきセリフも多いのですが、長年の上演による貫禄があり、「代々受け継がれてきた秘伝のタレ」みたいな得て妙でした。


(画像はだいぶ若い頃ですね。現在はもっとやさぐれた老人を演じています。)




※勝手に演劇大賞2011は、第3位からだったのですが、今年は第5位から始めます。いい作品がたくさんあった一年だったので、甲乙つけがたいんです・・・・。年末までには第1位まで更新します。