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Azisai-ray Diary(progress)

もともとyahooブログで始めたものを2008年にamebloに移転して16年ほど経ちました。更新停止宣言をしながらも年末がくるたびにチョコチョコ書きつづけています。一度でも読んで下さった方、ありがとう!

  開演初日を最前列で観ることができ、これで心の整理がつきました。

 

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 平城宮跡を俯瞰して撮ってみました。

 

 ひとつ前の記事で書いたように、初めて観たのは1997年の『南風』でしたから、もう20年近く前のことなんです。月日の経過を実感します…。

 琵琶湖の公演や、犬島の公演には行くことができなかったのですが、それでも関東圏に居住している人間としては、多くの作品に立ち合うことができたと思っています。幸せでした。

 

 ・1997 南風 (南港)

 ・1998 王国 (南港)

 ・1999 水街 (南港)

 ・2000 流星 (南港)

 ・2003 nocturne (新国立劇場)

 ・2004 キートン (南港)

 ・2007 nostalgia (彩の国さいたま芸術劇場)

 ・2008 聖家族 (精華小劇場) ※「呼吸機械」のプレビュー公演

 ・2010 台湾の、灰色の牛が背伸びをしたとき (彩の国さいたま芸術劇場)

 ・2014 透視図 (中之島GATE)

 ・2016 アマハラ (平城宮跡)

 

 本公演としては10本、プレビュー公演が1本です。とにかく初期は「維新派」という“現象”が衝撃すぎて、『南風』、『王国』、『水街』は2回ずつ観てますね~。(当時の役者さんたち、イガラシダイスケさんとか、フルカワタカシさんとか、草壁カゲロヲさんとか、赤松みさきさんとか、春口智美さんとか、大好きでした。※氏名の間違いがあるかもしれません、失礼いたします。) そして、最終公演まで役者として劇団に残られた石本由美さん、本当にお疲れさまでした。今回の公演では、センターでの立ち位置が多く見られていました。

 

 雄吉さんの新作を観られることはもうないのですね。

 これまで、たくさんの“旅”をさせていただきました。

 

 ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 松本雄吉さんが亡くなられました。


 私はかつて市ヶ谷の法政に通っていたのですが、在学中(1995年か、1996年)に維新派が「学館ホール」で『青空』を公演したことがありました。ただ、そのときにはまだ「維新派」という存在を知らず、その公演を見逃すこととなってしまいました。私の観劇人生における、もっとも重要な“後悔”となっています。(『青空』については、数年後、VHSで観ることとなりました。)


 その後、1997年、大阪南港で『南風』を観ることになるのですが、その衝撃と感動は、今でも強烈に残っています。(劇場の外の屋台村では、憂歌団の木村さんが唄っていたのを覚えています。) その後、およそ20年で、10本ほど維新派の公演を観る機会に恵まれました。奈良や、熊野や、犬島や、琵琶湖などの公演に足を運ぶことはできませんでしが、南港で「維新派」という、いささか得体のしれない存在に触れられたことが、私の人生をどれほど豊かにしたかと、そのことを思います。


 雄吉さん、ありがとうございました。


 体調不良のことは存じ上げませんでしたし、今秋も奈良県で新作が公開されると知らされていましたので、またいずれ、維新派を観られると、当然のことのように考えていました。突然の訃報に、ただただ呆然とするばかりです。大阪へ足を運ぶ理由がなくなってしまいました…。


 奇遇にも、ちょうど今、中上健次さんの『奇蹟』を文庫本で読んでいるところです。

 “南風”を感じつつ、追悼申し上げます。















 1995年くらいから演劇を観はじめました。

 チケットの半券をすべて残してあるので、試しに数えてみました。(もちろん失くしてしまったものもありますし、チケット自体が存在しない公演があったのも覚えています。)


 およそ、350本、観ていました。

 一年で40本ほど観た年もあれば、残念ながらほとんど観られなかった年もあります。平均すると、1年で17~18本ぐらい観ているという計算になりますね。


 本もたくさん読むようにしています。音楽が好きでライヴにも行きますし、映画もぼちぼち観ますけれど、やはりこの20年間、演劇に支えられてきたことを再確認したところです。


 幅広く観ていた時期もありましたし、大劇場も、歌舞伎も、舞踏も、ダンス公演なんかも観てきました。ここ数年はもっぱら「小劇場」ばかりで、自分としてはそういう、濃密で、生の深淵をえぐるような芝居が好きになってきています。自分よりも若い作家さんが、とてつもない作品を創ってくれていることにも、本当に尊敬を覚えます。


 演劇よ、ありがとう。

 

 




















 ※特に記事との関連はありませんが、最近気に行っている画像。

  かっこいいですよね!




第5位 

月刊根本宗子 『今、できる、精一杯』、『超、今、できる、精一杯』

10月の終わりと11月に、中野BONBONでの公演でした。根本さんは若い劇作家さんですが、すでに東京の小劇場ファンをトリコにしています。いいものはいい。40代や50代と思われるお客さんもたくさん来ています。もちろん“ネクストジェネレーション”もたくさん観にきています。


第4位

SPREAD キャリア初の東京ワンマンライヴ

11月の終わりに下北沢Reg で観ました。これまで大阪の十三にワンマンを観にいったことがありましたが、東京でのパフォーマンスも圧巻でした。結成20年、メロディックハードパンクの“雄”です。「これがオレたちにできる最後の曲、47曲目!!」 シビれました。


第3位

KEMURI shankとの対バン 

12月に渋谷クアトロで、若手のshankとの対バンでした。KEMURIの出番は40分ほどで、10曲ほどでしたが、今までに感じたことのないようなアツいGIGでした。実は2月にstudio coast でワンマンも観ているのですが、あえてこちらを選びました。shank のオーディエンスは20代のコたちがほとんど。KEMURI の楽曲はどう届いたのでしょう?


第2位

松井周さん主宰のサンプル、『離陸』

10月に西早稲田のどらま館での公演でした。松井さんならではの妄想と気味悪さの極みで、どこか異次元に連れていってもらいました。ダンサーの伊藤キムさんが役者として出ていたのですが、息をのむほどのオリジナリティーでした。今までに観たサンプルの公演の中では、『地下室』と同じぐらい好きな作品となりました。


第1位

タニノクロウさん主宰、庭劇団ペニノ、『地獄谷温泉「無明の宿」』

8月に小竹向原の森下スタジオでした。造りこまれた舞台美術装置も唯一無二でしたし、心の闇、演劇における性の描き方などが特に秀逸でした。マメ山田さんも、唐組の辻孝彦さんも、ほかの役者さんたちも、独特の鈍い光を放ちながら、舞台上をうごめいていました。(暗喩的ですが、もちろん褒め言葉です。)














(舞台装置の美しさを示すために画像をお借りしました。営利目的等ではなく、あくまでも個人利用です。)










 今年は、小劇場を中心に、「演劇」を36本観ました。

 (正確に言うと、そのうち2本はまだ観ていません。年末に観ます。)


 手帳を見てみたのですが、劇場で観た「映画」は1本もありません。

 (おそらく実際には観ていると思うのですが、正確に思い出せないほどのレベルです。)


 「ライヴ」は4本観ました。KEMURI が2本と、SPREAD が2本です。


 「小説」は15冊ほど読んだと思いますが、「勝手にエンタメ大賞」へのエントリーはこれまでもしていません。

 (いまさらながら、綿矢りさ さんのオモシロサに気づいた一年でした。)


 新譜のCD(「音楽」)なども買ったものはありますが、やはり含めません。


 …ということで、「演劇」と「ライヴ」、あわせて40本の中から、“勝手に”大賞を選びます。


 






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 結成20周年! 大好きなバンド、レペゼン大阪、SPREAD です。

 ちなみに、KEMURI も結成20周年ですね~