相続税が1日から増税となった。遺産の一定金額まで税金がかからない基礎控除が4割縮小されたほか、2億円超~3億円以下の遺産に適用される税率が40%から45%に、6億円超に対する最高税率は50%から55%になった。相続により、経済格差が世代を超えて受け継がれる影響を緩和するとともに、税収を増やす狙いがある。
相続税は、遺産から基礎控除などを差し引いた上で、税率をかけて税額を決める。これまで「5千万円+法定相続人1人当たり1千万円」だった基礎控除が、1日から「3千万円+法定相続人1人当たり600万円」に縮小した。平成24年の死亡者のうち課税対象となる人の割合は4・2%だったが、27年は約1・5倍の6%に増える見通しだ。
夫が死亡し、妻と2人の子供が相続する場合、1日からは遺産が4800万円より多いと基礎控除を上回った部分に税金がかかる。
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