2014年の国産食品・農林水産物の輸出額は、13年(5505億円)を上回り、2年連続で過去最高を更新する見通しだ。世界的な和食ブームに乗り、水産物や牛肉、加工食品、日本酒などの輸出が拡大。農林水産省は品目ごとに詳しい輸出戦略を立案し、政府目標の「20年に輸出1兆円」の前倒し達成を狙う。
円安の進行も輸出額を押し上げる。14年1~10月の輸出額は計4893億円と前年同期を10%上回った。稼ぎ頭の水産物では、ホタテが379億円と18%増加。ホタテの出荷額は、東京電力福島第1原発事故の風評被害で落ち込んだ11年の3倍以上に達し、輸出拡大のけん引役となっている。
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