なぜASDは空気が読めないのか考えてみた。
自分の感覚としてはASDは空気が読めないわけではないと考えている。
ではなぜ空気が読めないと言われてしまうのか。
それはおそらく、自分の脳みそと会話している間に外の世界で起こっている事と
遮断されてしまうから。
外の世界を知覚する事に集中している時はおそらく空気は充分過ぎるほど読めているはず。
しかしたとえば、頭を整理している時や難しい事を考え始めた瞬間、
外の世界と遮断されるのだ。
定型発達の人たちだって考える事に没頭している時は多分外の世界と一瞬遮断される。
しかし彼らは五感で感じる刺激が強い、または外の世界に変化があった時、
ちゃんとそれらを自動で知覚し、認識する方に戻ることが可能なのだ。
ASDは過集中と呼ばれる状態になるから空気が読めないのだと思われる。
過集中とはPCでいうところのシャットダウンを毎回繰り返している状態、
定型発達の普通の人たちにはスリープモードをうまく利用していると思われる。
大勢の人との会話では特に顕著で、自分の脳みそと外部環境という2つのPCを
ひたすらシャットダウンとリスタートを繰り返している。
時間もかかるし、リスタート中は画面に何も表示されない。
速くて複雑な会話はついていけるはずもないのではないか。
つまり
過集中を克服する事がASDの生き残る道ではないかと思う。
(ただし、過集中は一つの特技であり、ASDの武器でもあるのだが。)