自分は40年以上生きてきて何度も他者から言われることがある。
他人に興味がないと。
ずいぶん失礼な言い方だなと自分は思うが、その言葉を発している人を咎める人はいない。
他人に興味がないという人間に対して、友達になろうとか心の拠り所にしようなんて思う人はいないだろう。つまり他人に興味がない人間であると人に向かって言うことは、孤独で寂しい人生を歩んでいる人間であると伝えているようなもんだ。寂しい人生という言い方は私の感情が入った決めつけだけれども少なくとも人との関わりは持てない人間であると言われているはずだ。
本当に言葉通りの内容が正しいとしても、自分は人とできるだけ関わろうと努力してきたし、友達になろうとも努力してきた。
他のケースに例を変えればテストで努力してもいい点取れない人に面と向かってお前はバカだって言うのと一緒で、そんな配慮のない言い方する人間はどうかと思うのだが。
自分は友達であろうとそんな失礼な言い方したことはないし、そういう言葉を発するのが非常識ではないという考え方がわからない。そういう言葉を発した人間は縁の遠い人間ではないし、悪意を持って言っているわけではないようなので、もういい加減聞き慣れてしまった自分はなんの悪意も持たずに受け入れるくせができてしまった。
ただ、相変わらず人間という生き物がわからないのである。そして自分は常識的と言われる人間、普通と言われる人間にはなれないのだと再認識する。