

お久しぶりです、おどちゃんです

先日仙人さんが私に「相談がある」と言ってきたので、私は何だろうと思っていました。
後日、仙人さんが1枚のCDを持ってきて、私にこれを記事にしてくれないかと言ってきたのです。
2人で早速そのCDを聴きました。
私たちが聴いたCDは「ふくしま・うた語り」です。
鎌田實さんと加藤登紀子さんが朗読と歌で登場されているので、
CDを聴いて感動しないわけありません

それから本当に真剣に命がけで東北支援されている鎌田さんのことを
以前、たんぽぽでも記事にさせていただきました。
こちらも合わせて読んでいただけたらうれしいです。
【日本が世界に誇れる素晴らしき医師】
http://ameblo.jp/light2011/entry-11186022408.html
その上に、福島の詩人 和合亮一さんと若松丈太郎さんの詩の内容が素晴らしいのです。
そして私もすぐにCDを注文しました。
今日は私の言葉は必要ないので、これ以上は書かないことにします。
ただ一言、みなさんタオルを用意してからCDを聴いてくださいね

鎌田さんがこのCDを作られた想いをご自分のブログで紹介されているので
そのまま転載させていただきました。
http://jcf.ne.jp/archives/254
昨年の暮れ、歌手の加藤登紀子さんから連絡があった。
年末恒例の「ほろ酔いコンサート」に来てくれないか。
舞台に上がって、お登紀さんとトークをしてくれないかーという依頼だった。
それだけではない。
「できたら詩を書いてほしい」と言われたのだ。
「ホウレンソウの悲しみ」という詩を書いた。
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放射能に汚れたホウレンソウの悲しみがわかるか。
安心して食べてもらいたいと思ったのに
人々の心を不安にした
ホウレンソウは悲しいだろうな
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お登紀さんは泣きながら読んだそうだ。
コンサート当日、ぼくは会場の大阪芸術劇場に行った。
開演2時間前だった。ぼくは、お登紀さんのギターで詩を朗読するのかな、
と心の準備はしていた。
ところが、行ってみると、ぼくの詩に続ける形で、お登紀さんが曲をつけていた。
ぼくが詩を朗読し、それにお登紀さんの歌がコラボするーー
というスタイルの作品になっていた。
反応がすごかった。2000名のお客さんが気に入ってくれたのだ。
コンサートの打上で、お登紀さんに声をかけた。
「福島の子どもを助けたい。お金が欲しい。CDを作ろう!ボランティアしてください」
熱く熱く夢を語った。
昔はこうやって、女の人を口説いたものだなぁ・・・と、しみじみと思い出しながら。
「いいわよ」
返事は簡単だった。
大津波の後、何度も何度も雪が降った。
放射能を含んだ雪が、畑や森や川や海や町を汚した。
2011年3月、忘れられない雪になった。
15歳の女の子が、ぼくに聞いてきた。
「私、大人になって、結婚して、赤ちゃんを産めますか?」
子どもたちを助けてあげたい。
心の中で誓った。2011年、忘れられない重い約束になった。
約束を守りたいと思い続けてきた。その夢が、一歩実現に向かったと思った。
どんなアルバムにするか。
福島の詩人の詩を使いたい。
旧知の和合亮一さんに電話した。
「CDの収益は全て福島の子どものために使う」と伝えたら「努力したい」と返事を頂いた。
ぼくらが選んだのは「貝殻のうた」という詩だ。
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命よ この星よりも 重たい命
命のはかなさを知って 泣いているあなた
私も 共に泣きましょう 共に
あなた あなた 大切なあなた
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これ以上はない、溢れるほどの優しい言葉たちが和合さんのツイッターで流れたのは、
2011年4月25日のことだった。
翌26日の未明まで、詩は次々に発表されていった。
そう、偶然だ。
それは25年前、チェルノブイリ原発が爆発したのと同じ日だった。
あのすさまじい光景のなかで、みんなが生きる力を失っている時、
「あなた あなた 大切なあなた」と呼びかける和合さんの温かな言葉に、
たくさんの人が救われた。
その言葉たちをツイッターで見ていたのが、作曲家の伊藤康英さん。
とっさに、曲を作ろうと思ったそうだ。
ちょっと疲れた人たちの心がふわっと温かくなるような歌い方で、
お登紀さんがささやくように歌ってくれた。
素敵な曲になった。
もう一人ご登場いただいたのが、若松丈太郎さん。
福島県南相馬市に住んでいる77歳の詩人だ。
若松さんの「神隠しされた町」は、福島第一原発事故の17年前に作られたものとは、
とても思えない。
「4万5千人の人びとが、たった2時間の間に消えた」という衝撃的な書き出し。
双葉町、大熊町、小高町、浪江町、広野町・・・。
原発から30キロ圏内のいろいろな町の名前が語られ
「そして私の住む原町」と続く。
原発事故の後、ぼくは許可を得て原発から20キロ圏内に入った。
街には人っ子一人いない。「神隠し」が本当に起きたのだ。
若松さんの詩はさらに続く。
神隠しの街はこの地上に もっともっとふえていくだろう
私たちの神隠しは 今日すでにはじまっている
詩人の想像力は「想定外」をきちんと想定していた。
曲をつけるにはむずかしい詩に、お登紀さんは素敵なメロディーを乗せてくれた。
たくさんの方に「神隠しされた街」を聴いて欲しいと思っている。
「語り」と「歌」の両方を中心に据えた、素敵なCDができたと思う。
たくさんの人に応援して欲しい。
日本のリーダーたちは今、必死になって何事もなかったかのような「偽装」に努めている。
だが、今まで通りでいいはずはない。
日本の新しい生き方が問われている。
福島の子どもを助けるために作った新しいCD「ふくしまうた語り」(1500円)
ぜひぜひ応援してください!
http://jcf.shop-pro.jp/?pid=44187198
ふくしま・うた語り

福島の詩人・若松丈太郎さんと和合亮一さん、
そして加藤登紀子さん鎌田理事長の詩からは、
原発問題、放射能汚染問題を深く考えさせられます。
フエビアン・レザ・パネさんのピアノと、
加藤登紀子さんの歌声からは
チェルノブイリの美しい自然、
福島の美しい自然の情景が目に浮かび、
やさしく心に響きます。
日常に流されて色々な問題を風化させないためにも、
多くの皆様に是非聞いていただきたいCDです。
1. 貝殻のうた
作詞: 和合亮一 作曲: 伊藤康英 歌: 加藤登紀子
2. 神隠しされた街
作詞: 若松丈太郎 作曲・朗読・歌: 加藤登紀子
3. スマイル・レボリューション
作詞・作曲・朗読: 加藤登紀子
4. 海よ、大地よ
作詞・朗読: 鎌田實 作曲・歌: 加藤登紀子
5. 貝殻のうた インスト

