今回は 3月10日に宮城県の泉ケ岳スキー場で打ち上げられる
鎮魂の花火「天国へぶっ放せ!」のご紹介です
というものの すでに多くの方がご存知かと思います
「たんぽぽ」でもみんなで応援しようと思っています
以下 スコップ団さんのブログからの転載です
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避難所から初老の女性を車に乗せて、私たちの倉庫にお連れした時の話です。
「主人とはケンカなんてしたことなかったの。」
「そうなんですか~。仲良しですね。」
「うん。本当の意味でのケンカはありますよ?議論みたいな。ちょっとした。それがなくなったら人はお終いでしょ?」
「はぁ。」
「でも、その日は、本当にくだらないことで意味のない感情上のケンカをしてしまったの。初めて。」
「はぁ。」
「彼は車で、すごいスピードで出て行っちゃって「行ってらっしゃい」も言わなかったし、行ってきますもなかった。そのままぶつかって死んじまえ!って思っちゃったの。」
「・・・。」
「そのまま、あの人は、津波で死んでしまったの。だからね、私の一番の後悔は、食料や水を蓄えておかなかったことじゃないの。懐中電灯もなにもいらない。もし運命で彼が死んでしまう事が避けられないにしても、愛していたって伝えたかったってことなのよ。」
「・・・。」
「あなたは、何でもしてくれる。本当にありがとう。」
「とんでもないです。」
「でもね、モノじゃないのよ?」
「分かります。分かってやってます。俺もそうだ。」
「私の想いを、いつか天国に届ける企画を立ててくれないかしら?」
「分かった。考えます。チカラもつけます。」
「その時は、私は元気だよって彼に伝えたい・・・。」
これが【天国へぶっ放せ】の始まりです。
お墓へのお菓子やお花。
お供えは、合理的に考えれば無駄な事かもしれません。
でも、人間だからやるのです。
感情があるから、そうするのです。
私達もいつか死ぬ。
その時、感情が残っているのであれば、私はお供えは嬉しいと感じるだろう。
今回の花火は、お供えです。
雲が邪魔をしても、雲の上まで飛ばせば花火は見える。
スッと生まれて、ドンとキレイな大輪を咲かせて、散る。
まるで人生のようです。
咲ききることが出来なかった方が大半です。
だから、ドンと咲かせよう。
人生のような花火を、一番感謝すべき日だった3月10日に。
僕はどうしてもあげたい。
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スコップ団の団長さんが記者会見で言っていた
2万人がなくなったひとつの災害ではなくて
一人が亡くなった悲しいできごとが 2万件もあったのだ
という言葉
愛する人を失くしたことがある方は誰でもが感じることだと思うけど
人が一人亡くなるということは
本当に大きな どうしようもなく悲しい出来事
そして 大切に大切にその死と向き合い
その人の人生や 自分の人生について深く想いを馳せ
その人の死さえも自分の宝物にできたら…
生きている私たちが そんな風に元気でいられることが
亡くなった方への贐でもあると感じています
哀しみは一生消えないけれど でも元気で生きてるよ と
天国のあの人に伝えたい
その想いが花火となって打ち上げられます
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