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Killing time

よくわからないようなことをちょこちょこ呟くだけ。
小説を書いては消してをしているかも


自己満足の為に書いているので、ペタは出来るときにしかできません。

twitterの#タグでりぷをもらった、アスナと雪の性格入れ替わり話。

アスナは面倒見いいし、性格もいい感じだけど意見の押し付け嫌いとかいってなんだかさっぱりしてるタイプに、雪はおどおどしてごめんなさいってすぐにいうけどいつもの馬鹿っぽいのがどっかに行ってクールになった感じになってます。

違うかもしんないけど(*´∀`)




トボトボと服の裾を掴みながら、歩いていると、


「ちょっと君何してるの!」


突然声をかけられた。おどおどとしながらも振り返るとヘッドフォンを首にかけた男性が困ったような顔でこちらを見ていた。周りには誰もいないし、多分、俺に言ってるんだと思う。


「え、あ、ごめんなさい」


いつもの癖で咄嗟に謝ってしまったが、男性は特に気にしていないようだ。どうして声をかけられたのかはよくわからないが、とりあえず謝ってしまうのは癖だから仕方がない。

なにか言われてもどうせ謝ってしまう。


「君、未成年だよね。こんな時間までなにしてたの」


「バイトっす。すいません」


そういうと、男性は少し顔を歪めてうんうんと唸りだした。しばらくその場に留まって待っていると、男性は小さく溜息を吐いた。なにか言われるのかと少しビクっとしてしまった。


「なら仕方ない……よね。ちなみに、どんなバイト?」


「コンビニとかファミレスとか色々……すいません」


「若いのに大変だね。バイトしてるなら仕方ないっか」


変な人だ。

今まで色んな大人に遅くまで外にいることを注意されたことはあるが、大抵叱られた。もっと早い時間にしろとか、親は一体何をしてるんだとか、色々言われてきたがこんなことを言った人は始めてだ。

ずっと謝っていることにも何も言われない。本当におかしな人だ。

身長差が少しばかりあるから、上から見下ろしているといきなり男性が咳をし始めた。


「だ、大丈夫っすか?」


慌てて駆け寄って背中を摩ると苦しそうな顔をしながらも男性はしっかりこちらを見て苦笑いした。


「ゴホッ、あ、もう大丈夫だよ。ごめんね」


深呼吸をし出した男性から少し離れる。


「はー、ありがとうね」


「い、いや……別に俺なんもしてないんで。ごめんなさい」


にっこりと笑う男性に少し言葉が詰まってしまう。

顔を見ているのがなんだか辛くなってきて顔を逸らしてしまった。


「そんなに謝らなくても大丈夫。あ、そうだ、途中まで送ってくよ、これでも一様警察で仕事してるんだ~」


ふふんと誇らしげに、言った男性だけど反射的に後ろに飛び退いてしまった。服を見れば普通の刑事などには思えない。だとしたら、異捜である可能性が出てくる。

警戒して、気は引けるけど相手に見えないように鎖を少しだけ出しておく。

男性は、少し驚いたような顔をしたけどすぐに少し困ったような顔に戻った。


「安心して。僕は何もしないよ」


「ごめんなさい、信じられないっす」


「だよね。嫌がってるのに送るわけにも行かないし、仕方ない、ね。気をつけて帰ってね」


少し、驚いた。

てっきり戦闘になるかもしれないと思っていたのだが、あっさりと引き下がった。いや、あっさりすぎる。


「あの……なんで」


「え?」


「もうちょっと食いついてくるかもって思ってたから……その、すんません」


男性は何を言っているのかわからないという顔で首を傾げ、少し顔を歪めた。怒っているように見えたせいでまたビクついてしまったが、逃げる訳にも行かない。


「だってさっきも言ったけど嫌がってるのに送るわけにはいかないでしょ? 僕がこうだって思ってもそれは別の人にとったら違うことだし、それを押し付けるの嫌いなんだよね、したくないし、されたくもない」


ちっとも、疑問に思っていない。

やっぱりこの人変な人だ。


「ほら、急いで! 終電終わっちゃうよ?」


慌てて時計を確認すると確かに時間が迫っている。普段なら一本前のに乗れるのに話していたせいで時間が経ちすぎた。


「ごめんなさい、さようなら」


早口に別れといつもの口癖を言って、慌てて走った。少し気になって後ろを見てみると、男性が後ろで手を振っていた。

多分、変な人だけど良い人なんだろう。面倒見も良さそうな顔をしている。矛盾してるところもあるけど、悪い人ではない。と思う。

でも少しだけ、ああいう人は、苦手だ。

苦手だと思ってしまったことに罪悪感を感じながらも、急いで駅を目指して走った。