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Killing time

よくわからないようなことをちょこちょこ呟くだけ。
小説を書いては消してをしているかも


自己満足の為に書いているので、ペタは出来るときにしかできません。


#一番目にリプきたキャラと二番目にリプきたキャラをバトらせる

のタグで松とカルナを戦わせてみた!いきなり始まっていきなり終わります!松は戦闘向きじゃないから許してやってください。






「こんなところで何をしているんですか」


いきなり無愛想そうな声をかけられた。取り出していたタバコに火をつけ、紫煙を吸い込んでから横目を向ける。想像通りというか、無愛想な顔をした女がこっちを見ていた。

かなりラフな服を着ている女だが、どうもその服がしっくりきていない。誰かの真似をしましたといった雰囲気が垂れ流しだ。紫煙を吐き出し、眠気のせいで少し重たい口を開く。


「これを買いにきた」


ポケットからタバコを取り出して見せる。

本当はただ散歩にきただけなんだが、こんな時間に街で散歩なんて言ったところで信じてもらえそうにはないし、タバコを買ったことは嘘じゃないし、問題ないだろう。外したばかりのビニールも取り出して、見せとくと女は納得したのか頷いた。

「先ほど事件があったので早く帰ったほうがいいですよ」


「…………事件?」


こいつ、異捜か。めんどくさいが一様逃げる準備でもしておこう。いきなり襲ってくるとも思えないが、弟がたまに漏らしてる愚痴を聞いてると全員がそうとも言えない。戦闘には正直向いてないし、めんどくさいからご遠慮願いたいものだ。


「えぇ、暴行を働いた者がいまして。凶悪犯なので拳銃を所持していますし、最悪流れ弾が飛んでくることもあるのでお離れになったほうがいいかと」


「そりゃ怖いな」


正直さっきから睨んでくるこの女の方が怖いけどな。いい加減視線が痛い。仕方ないからまだ残っているが、携帯灰皿に押し付け女に背を向ける。


「ところで、一つよろしいですか」


首だけで振り返ると女は少し可笑しそうに笑ってから。


「この格好なのによく警察のものだと信じましたね」


女のその顔にぞわりと悪寒が走った。

嵌められたわけか。最初から怪しいと思ってたのか、念の為にしたのかは知らんが、なんて面倒なことをしやがる。このあとってあれか……。


「警視庁でお話を聞きたいのですが?」


ですよねー。

めんどくせぇな、パパラッチに見つかったら色々やばいんだが。


「わりぃな、今時間ないんだわ」


妹の空間移動の使い方を思い浮かべそれになるべく似るように光を操って体を消す。女が驚いている間に、足音を立てないように走り去る。足音を立てないで歩く練習しといて良かったな。俺の異能は逃げにしか向いてない。選択肢は最初から逃げしかないのだ。なるべく似るようにっつってやったはずなんだが驚いたことに女はこっちに向かって走ってくる。しかも拳銃を取り出して、こっちに向けてきやがった。

癖の舌打ちをする暇もなく、女は発砲。


「って、はぁ?!」


いやいや、冷静に判断してる場合じゃねぇよ俺!いきなり発砲とかこの女なに考えてやがんだ、殺す気か!


「っ……!」


もう一度発砲された弾がほほギリギリを掠る。幸いかすり傷程度だったみたいで血は出てきてねぇが、さすがにイラっときた。一様顔は売りもんだ。化粧で隠したりされるっつっても、傷は目立つ。最近ヒステリック気味の母親に見つかったら、弟たちにも文句が向かう。それを避ける為に、逃げに徹する異能の使い方をしてるっつーのにこの女は。なんで警察はいつもそうなんだ、逃げようとしたらすぐ犯人扱い。妹の時もそうだ、考えてきたらスゲェムカついてきた。

強く噛み締めすぎた歯がギリと音を立てたが、今は特に気にならなかった。

さっき使ったばかりのライターの熱をギリギリまであげて女に向かって投げ捨てる。狙い通り、女はそのライターを危険物と判断したのか掴まず、足を止め、俺に向かって蹴り飛ばそうと足を少し宙に浮かせた。そこを狙って指を鳴らす。

ライターは小さいながらに爆発をおこし、女の足に襲いかかる。

女の悲鳴のようなものが聞こえなかったところを考えると、ギリギリで避けたのかもしれない。逃げるのに精一杯で後ろを振り返ってる暇なんてないから正解なのか分からないが。

さっきのことのせいで俺の異能は多分バレてる。

女の異能には、使ってこないところを見ると相手に近づくか、何かをされるかしないとできないっつーことだけわかってる。舐められてるってこともあるかもしれないけどな。

さっさと逃げるが勝ちだ。


「待ちなさい!」


誰が待つか。

後ろから何かが飛んでくることもなく、なんとか角を曲がる。


「待ちなさいって……言ってるでしょう!」


カツカツうるさいヒールの音とともに女の怒鳴り声が響く。うるさい声に思わず後を止めると、後ろから小さいナイフが飛んできた。たまたま身をかがめていたおかげでよけれたが、危ないところだった。

身の危険に晒されたせいで固まった体を気がつかれない為に、女を睨みつけておく。


「なぜ逃げた」


拳銃をこちらに向けて、片手にはナイフを二本。最初からわかっていたことだが不利だ。

左足をゆっくりと後ろに下げると、女がすっ飛んできた。そのまま俺の肩を蹴り飛ばし、地面に倒れた俺を躊躇することなく強く踏みつける。

息を詰めた俺をまったく気にせず、女は身をかがめた。

片足乗ってんのわかってんのかこの女。クソいてぇ。


「答えなさい。なぜ、逃げた?」


女の目は恐ろしいほどに冷たい。


「ぐっ!」


答えずに逃げることを考えていたせいか女が足に体重をかけてきた。この女まじでムカつく。


「ぁっ……お、もってぇ……」


女の目がカッと開かれた。やっちまったか、弟にやつに何度かどつかれた言葉を言っちまった。キレてるわこりゃ。わざとだけど。つか、まじで重たいし、痛い。片足だけで一箇所を強く踏まれてるんだ、重たくないはずもない、屈んでやがるし。


「失礼極まりないですね、もう許しません!」


ぎりぃって女から聞こえた気がした。ギリギリと重くなっていく足のせいで息がだんだんとできなくなっていく。女から俺の手は見えていない。踏まれたときから熱を徐々に上げて置いた手で、思いっきり女の足を強く掴んだ。女は我慢強いのか顔を歪め、少し足の力が抜けた程度で、怯んだのも一瞬だった。一瞬で、十分だったけどな。

少し浮いた足を持ち上げ、体をねじって女を蹴り飛ばす。よろけたところにもう一発叩き込み、指先から集めた小さな光を放射する。かすり傷もつかない小さい光しか集められなかったが、目潰しには十分。

女をもう一度蹴り、起き上がってさっさと走る。ずっと踏まれていた腹が走るたびにギリギリと痛むが、そんなことより今は逃げるのが先決だ。


「っ、待ちなさい!」


誰が待つか!

心の中で叫びつつ、さっさと逃げる。

最悪だ、ただ散歩ついでにタバコを買いに行っただけだっつーのに、撃たれるはナイフ投げられるは踏まれるわ。くっそ、おとなしく寝ときゃ良かった。

目潰ししたはずなのにおってきやがった女をなんとか撒いて、念の為に体を消しつつ住宅地を歩く。腹と傷ついた頬は相変わらず痛い。なんだかよくわからんが喉までキリキリしてきやがった。


「あーもう何がってもあの道通らねぇ」


また巻き込まれたらたまったもんじゃない。


はい、終わり!!