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Killing time

よくわからないようなことをちょこちょこ呟くだけ。
小説を書いては消してをしているかも


自己満足の為に書いているので、ペタは出来るときにしかできません。

カルナとフォロワーさんとのいふかぷ、もの!恋愛小説なんてかけないよ、誰かヘルプ。

ふぁーーって言いながら何度書き直したことか_(:3 」∠)_








ジクリと痛む腕に顔を顰める。

人手が足りないと駆り出された現場で、過激派の異能者と戦う羽目になってしまった。それに関しては仕事だし、対して強かったわけでもなかったから別になにも思っていないけど、その異能者に焼かれた左腕が痛い。汚れたら嫌だと思ってパーカーを脱いでいたから焦げた服を着て帰ることになることはないけど、最悪なことに治癒の異能者がいなかった。そのおかげで、やけどの痛みを我慢しながら警視庁まで帰ることに。AIMに帰ればお兄ちゃんがいるしと思っていたのに、お兄ちゃんは庶務課の仕事で駆り出されているらしく、一時間は帰ってこない。

仕方ないから、水で濡らし続けてはいるけれど、跡が残りそうだ。今すぐ異能で治してもらった方がいいんだろうけど……。

携帯を取り出して、電話帳のハ行の欄に目を通す。藤継淘汰とフルネームで登録されている名前を見てもわず顔を顰めてしまうのはもう癖だ。メールを送るために開いて、片手で文を打つ。けど結局納得いかずに消して、5分も悩んだ結果出した言葉は短いものだった。顔を顰めたまま送信ボタンを押して、送信できたのを見てから大きなため息が出てきた。

なるべくやけどに触らないように水を拭き取って、自分のデスクに戻るとなぜかそこにはさっきメールを送ったばかりの藤継さんが、座っていた。


「な、……なんでいるんですか!」


「え、呼んだのカルナちゃんですよね?」


そういう意味じゃない、そういう意味じゃない!

なんでメール送ったの2分前ぐらいなのに私のデスクに座ってるかってことを聞いてるんだ!せめて椅子に座れこのバカ!

拳を握り締めて、罵倒しそうになるのを堪える私を誰か褒めて。お兄ちゃん褒めて。


「なんで、さっき呼んだばかりなのにいるんですか」


「さっきまでこっちでお仕事してたんですよ」


タイミングよすぎでしょう、誰だこの人呼んだの誰だ、私だ……。

落ち着け、落ち着くんだ私、カムバックいつもの冷たい私!


「……はぁ、予備の椅子持ってき……いえ、私の椅子に座ってください」


予備の椅子が壊れてるなんてことはないだろうけど、不幸気質のこの人のことだいきなりそこが抜けるとかありそうだ。予備の椅子が壊れたら私に請求が絶対くる、そうなると私のを壊された方がマシだ、だって請求できるもん。

引っ張ってきた予備の椅子に腰をかけて、やけどをした腕を出す。それを癒すために藤継さんがやけどにそっと触る。チクリとした痛みが走ったけど、我慢した。


「怪我しましたなんてメールくるんだもん、驚いちゃいましたよ」


「すみません、そういうのは不慣れなんです」


「知ってますよ。彼女さんのことですから。あ、でもジブンでよかったのかな、完全に治すならしばらく一緒にいないとですよ?」


「……知ってます、彼氏さんのことですから」


わざと似たような言葉で言葉を返して、そっぽを向く。

一様、そうなのだ。この人と私は付き合っている関係。でも、甘ったるいことなんて全然ない。余りにも不幸体質なこの人と一緒にいると大抵変なことに巻き込まれて、甘い雰囲気になんてなる暇がなくなる。それに、色々あるんだ、この人とは。

やけどしている方の手は掴まれているから、もう一つの手で母親にさりげなくお兄ちゃんを迎えにいってほしいとメールを打つ。ついでに帰りが遅くなるかもしれないとも打っておく。


「仕方ないので、ご飯に付き合ってください」


必死に考えて口から出てきた言葉は、我ながら全くかわいくない。私が男だったら絶対付き合いたくないほどかわいくない。なぜ振られないのかなぞでしかない。


「あ、いいですね」


治すことに集中しながらも、笑顔で答えてくれた。

その笑顔に少し胸がチクリとしたけど、気のせいだと自分に言い聞かせる。

正直、こんなに素直じゃなくて申し訳ない気分で一杯だ。でも、この人の甘さにはもう少し甘えていたい。どうせ終わるなら、ギリギリまで、ずっと……。


「どうしました?」


「え、……いえ、なんでもありません。藤継さんにお任せします」


ずっと、一緒にいられればいいなんて、ただの私の傲慢だ。でも、そうなればいいとどうしても願ってしまうのは、自分じゃ止められない。もう少し、もう少しこのまま、幸せが続いて欲しい。死なんて、考えない時間がずっと、続けばいいんだ。


「よし、じゃー行きましょ!」


こっそり後ろから手を握ると、握り返してくれた。なんだか恥ずかしくなって手で顔を隠してトボトボ歩く。前を向いて楽しそうに歩いている藤継さんには気がつかれていない。こっそり笑うといきなり藤継さんが振り返り、驚いて思わず顔を叩いてしまった。

ちなみにこのあと、藤継さんの不幸体質のせいで食事に向かった店で、過激派同士の抗争が始まり、それに巻き込まれ、藤継さんの魂を使って撃退する羽目になった。ご飯結局あまり食べれなかったし、武器化したものにまで不幸スキル付いてるしで泣きそうになったのは私だけの秘密だ。




淘汰さんの武器は籠手で、不幸スキルつき!高確率で相手の傷を治しちゃうよ!だと思うんだ…。