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Killing time

よくわからないようなことをちょこちょこ呟くだけ。
小説を書いては消してをしているかも


自己満足の為に書いているので、ペタは出来るときにしかできません。

2年?ぐらい前に書いたイケメンちゃんと乙女くんの話の書きたいところだけやりやした!

だからいきなり始まっていきなり終わるよ





獣の鳴き声のような音を立てて、襲いかかってくる風が顔に当たらないように片手で顔を隠すが、それでも痛いほどに強い風が顔に当たる。飛ばされそうになるのを必死に足に力を込めて耐えるが、後ろへ後ろへと押されていく。片腕で抱き寄せていた藍が小さく悲鳴を上げるのが聞こえて、顔を庇うのをやめ風に背を向けて藍を庇う。若干俺の方が身長が高いおかげで藍の顔は完全に俺の体に隠れる。


「純!?」


若干声がこもっているのは俺の肩に完全に顔をうずめてるからだ。

きっと何をしてるのと言いたいのだろうけど、それ以上の言葉は風がもっと強くなったせいで喋れなくもなった。びゅうびゅうと強くなる風に耐えきれそうにもない。どこかに捕まりたいが、残念ながら周りには掴まれそうな物はないし、大半のものはもうすでに飛んでいってしまっている。ギリギリで耐えられているのは長年師匠とともに行ってきた鍛錬のお陰だろう。

けど、さすがに限界だ。もう、足が。

ふわりと体が浮上する。浮上した途端に体に風が強くあたり、背中が仰け反って息が詰まった。がつんと酷い衝撃が体を襲い、体が勢いよく飛ばれていく。強く抱きしめているおかげで離れることないだろうけど、このまま死ぬんだろうか。


「あ、ごっめーん!」


死を覚悟していると、真横からいきなりそんな軽い声が聞こえてきた。酷い風の中なんとか目を開くとぼやけてはいるが俺達と同じように浮いている男性がいた。ぎょっとして目を見開いたがすぐに痛くなって目を閉じてしまった。


「あーうんうん、目は閉じといた方がいいよ。石とかぶつかったら大変だし。ごっめんねーうちの部下楽しんじゃって暴風注意報出さなきゃかな」


なんでこの人この暴風の中で話せるんだ。さっきみたときは確か目をしっかり開いていたし、俺達と違ってふわふわと浮いていた。


「ま、とっりあっえずー。現場見ちゃったよね一緒に来てもらうよ」


いきなり首根っこを掴まれ、そのままぐんと引っ張られる。そのまま男性は急降下して、もちろん俺たちも一緒に。


「い、いやぁあああああああ!」


ぐんっとした体の重みに嘆いたのか、ジェットコースターよりも酷い急降下だったからなのかはわからないが、藍の悲鳴が空に響いた。