占星術の起源と農業の関係 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

昨日はオンラインで「食と占星術」の講座を開催したのですが、そこで占星術の起源と農業の関係について、少し触れました。

ここで、もうちょっと詳しくご紹介してみますね。

占星術のはじまりとされているのは、いまから5,000年ほど昔の時代。メソポタミア文明(現在のイラク周辺)の栄えたバビロニアあたりで、神官たちが夜毎に星を観測しては、せっせと粘土板にその動きを記録したのでした。

何のために?

「いつ種を蒔き、いつ収穫するか」を知るためですね。

当時の地域では、雨季と乾季があり、雨季には川が氾濫するため、このタイミングを読み違えると、作物は育たず、人々は飢えてしまいます。

ですから少しでも、その正確なタイミングを測ろうと、星を読んだのですね。

古代のギリシャ人は惑星のことを「クロノクラトール」と呼びましたが、意味は「時間を支配するもの」

土星を象徴するのは時と農業の神クロノスですが、この星の持つ「厳しさ・忍耐・試練・制限・構造・達成」というのは、まさに農耕をして生きる人々の姿そのものを表しています。

正確なタイミングを測るのもクロノスですが、それは文字通り、タイミングを見誤ると、作物が育たず、生死に関わるからですね。



星の動きはそのまま、季節のカレンダーとして機能しますし、星座のシンボルにも、その痕跡が見られます。

稲穂を持った乙女の星座上を、太陽が通過する8〜9月は、北半球の収穫の季節。

古代のギリシャ、ローマ、バビロニア、エジプト——どの国々においても、乙女座は豊穣と収穫の女神と関係します。

牡羊座に太陽が通過する時期は、春の種まきシーズンと対応するため、占星術で「春分点=牡羊座0度」を1年の始まりとするのも、この影響ですね。

天の星々のリズムに、大地は呼応し、星のエネルギーは植物や食物にも影響する。

 

もともと占星術は、農業と国家のためのものだったのですね。


最近は急速にテクノロジーが発展して、それはそれで有り難く、恩恵を受けているのですが、同時に、このような自然の営み——星のめぐりと大地のリズム=身体のバイオリズムから、離れてしまうことが多く、個人的には危惧を感じてもいます。

人間も星や大地のリズムと共鳴する動物の一種だということを忘れないようにしないと、ですね。