まもなく春分を迎えますが、この時に太陽が通過する春分点、すなわち牡羊座0度は、占星術で「エリーズ・ポイント」もしくは「ワールド・ポイント」と呼ばれる特別な場所。
エリーズ・ポイントは「牡羊座の点」で、牡羊座0度ですが、広義では蟹座・天秤座・山羊座の0度も含みます。
というのも、春分・夏至・秋分・冬至という活動星座の始まりのポイントは、各季節の始まりであり、自然のリズムが切り替わるタイミング。新しいエネルギーが入り込む、特別な地点ということになります。
占星術界の巨匠、ロバート・ハンドいわく、これらは「非常に有用な度数」であり「最も非個人的であり、広い社会的つながりを示す、個人と世界がつながる接点」とのこと。
私のイメージでは、各季節の始まりに、新しいエネルギーが地上に流れ込んできて、誰もがその影響を受けざるを得ないという感じ。
そしてまた、そのエネルギーに呼応した人々が、新しい活動を始めていき、それによって社会に新たな仕組みがもたらされることになります。
その新しい活力によって引き起こされる現象が、個人的な部分のみに留まらず、世界全体に波及するため「ワールド・ポイント」であり、ここでは常に何か、時代を変える新しい物語が生まれるのですね。

2月21日に土星と海王星が、このワールド・ポイント——牡羊座0度で合になりました。
土星×海王星の合は36〜37年毎に起こります。前回は1989年(山羊座)、その前が1953年(天秤座)、さらにその前が1917年(獅子座)で、それらはいずれも歴史の大きな転換点。
しかも、今回は牡羊座0度です。
土星と海王星が牡羊座で合となるのは1703年以来の約320年ぶりらしいのですが、牡羊座0度という、ワールド・ポイントに限定すると、諸説ありますが、おそらく約9,000年前にまで遡るとのこと。
私は星の動きをあんまりセンセーショナルに語るのは好きではないのですが、流石にこういう星の配置を見ると「わーお」と感じます。
今度の春分では、その土星と海王星に、太陽が重なります。
土星という現実の構造が、海王星によって解体されて、再構築されるとき、これまでとは異なるたくさんの要素が現実の中に入り込んでくるのでしょう。
多かれ少なかれ、誰もが新しい自分の1ページを開くときですね。
世界ではいろんな混乱が起きていますが、日本の春分図を見る限り、私は実は「けっこう良い感じの飛躍があるのでは」と感じています。
ドキドキとワクワクが入り混じる、春分前のいまです。