個人的なブック・オブ・ザ・イヤー2025です。
「私が今年読んだ本から、自分で選ぶ」という、個人の好みが反映されたランキングで、今年に刊行されたものとも限りませんが、ぜひ、どうぞ。
1位『イクサガミ・神』今村翔吾
現役作家さんの中で、今村翔吾氏は大のお気に入り。双子座だけに多筆ですね。どんどん新刊が出るので嬉しいです。
今作は明治剣豪バトルロワイヤルということで、どこかで見たような設定、展開も予想できるのですが、登場人物が魅力的で引き込まれます。といっても、お気に入りのキャラは悉く討ち死にするんですけどね…。
天・地・人と三冊揃ったところで読み始めて、二冊目の終わり頃に「あれ、もしかして三冊じゃ終わらないのでは?」と気づき、本年刊行された四冊目で完結。岡田准一と早乙女太一の殺陣が観たくて、ネトフリも視聴してます。
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2位『国宝』吉田修一
コロナ前に朝日新聞で連載されていたのを、ちょこちょこ読んでいたのですが、映画上映前にまとめて再読。吉田修一氏の容赦なく主人公を追い詰める手口が良いですね。
乙女座の吉田修一氏、国宝のために三年、歌舞伎の裏方についたとされますが、その成果が細やかに淡々と描写されます。人物のおかれた環境や行動や周囲からの扱われ方を読み進める内に、内的な感情や葛藤や焦燥感が喚起されます。実に乙女座らしいです。
小説と映画では後半の展開が異なるのと、どうしても映画の尺だと端折らなきゃいけないところがたくさんあるので、映画が面白かったという人には、ぜひ原作もお読みいただきたいです。喜久雄の葛藤も、俊坊の苦悩も、存分に堪能できます。吉田修一氏やばいです。
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3位『コスメの王様』高殿円
高殿円氏は牡羊座だけあって、お仕事系の小説が面白いです。同じく牡羊座の安野モヨコ氏の『働きマン』が好きな人にはハマるのではないでしょうか。
こちらは明治・大正期に化粧品業界で一世を風靡した中山太一氏をモデルとした大河小説で、産経新聞に連載されていたもの。天才が一代で成り上がっていく様子はワクワクしますよね。牡羊座の描く、猪突猛進サクセス物語です。
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4位『ピエタ』大島真寿美
天才ヴィヴァルディ先生が指導する、孤児の女児たちが暮らす「ピエタ慈善院」の「合奏・合唱の娘たち」の物語。ヴィヴァルディはエッセンスで、メインはピエタ慈善院で暮らす女性たちのシスターフッドです。
著者の大島真寿美氏は乙女座ですから、ストイックな慈善院の暮らしぶり、友情と奉仕、内に秘めて開花させることのなかった女性性などを描かせるとピカイチですね。18世紀のヴェネツィアの風景の描写と、質素で繊細な女性たちのささやかな助け合いに心が揺り動かされました。
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5位『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒
音楽著作権を扱うJASRACの職員が、音楽教室に潜入調査したという実話をモデルとした物語。
どう見てもスパイに向いてなさそうな、神経質かつトラウマを持つ青年が、明るい音楽教師や愉快な生徒仲間たちと過ごすうちに情緒が安定してくるのですが、しかし、関係が良くなるほど「スパイであることがバレたらどうするんだよ!!」と、こちらのメンタルがキツくなりました。
安壇美緒氏は生年しかわからず、星座がわかりませんでした。双子か、乙女か?
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6位『アルプス席の母』早見和真
タイトル通り、高校野球児を持つ母親の話。高校野球の名門校、大変です。高校野球を支える大人たちと、その複雑な関係がよくわかります。私の周囲にもそのようなお母さんたちがいましたが、子ども中心の人生ですよね。ほんと、えらい。
早見和真氏は蟹座です。熱血の野球少年ではなく、それを育てる母を主人公にするのが、流石の蟹座。今年の秋ドラマで有馬記念を賑わせた「ザ・ロイヤル・ファミリー」の原作者さんですね。あちらも家族、そして育成の話。The蟹座の作家さんです。
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7位『夜更けより静かな場所』岩井圭也
さらっと軽く読める本が読みたくて、実際にさらっと読んだのですが、その割に読後にしーんと沁み入るものがありました。しみしみ。あれ、軽くない。
岩井圭也氏は双子座なのですが、物語の舞台は古本屋、そして読書会です。双子座の小道具しかありません(笑) しかし古書店の名前が「深海」で、真夜中の読書会です。こりゃ、蟹座か蠍座にもなんか星あるよね、と、思わずチャートを作ってしまいました(そして、やはりあった)。
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8位『旅猫リポート』有川浩
こんなタイトルじゃないですか。エッセイか、短編集かな?って思うじゃないですか。予想と違って、泣かされました。旅する猫。なんのために?どこにいくの?さらっと読めますが、えーって感じです。映画にしたら良い物語だと思います。
有川浩氏は双子座ですね。図書館戦争、大好きでした。旅しますよね、双子座だもの。
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9位『カフネ』阿部暁子
人生に傷ついた女性が、弟の元恋人と出会って、本当の自分を取り戻していく物語。歳の離れたシスターフッドだけど、最初は不器用にお互いトゲトゲしているところからのスタート。共に活動する過程でお互いの本質が見えてきて、時間をかけて愛と信頼が芽生えるのが良いですね。傷ついたときの温かい食べ物、癒やされますよね。
阿部暁子氏は生年のみで、星座がわかりません。人のことは助けるのに、自分からは甘えられない不器用さん同士のコミュニティ。水瓶座か? 土星くさい付き合い方ですよね。
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10位『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬
旧ソ連にて故郷を焼かれた少女が生きるために狙撃兵となり、厳しい訓練を経て激戦地を転々とするという、史実を元にした物語。「戦争は女の顔をしていない」という第二次世界大戦に従軍した女性兵士たちの記録が参考文献ですね。
10代の少女たちの厳しい訓練も、従軍して敵兵をバンバン撃ちまくる姿も、容赦なく仲間たちが死にゆく様も、非情に淡々としていて、戦争の虚しさが沁み入ります。なんという青春。
逢坂冬馬氏は天秤座ですね。史実の再現度がすごいです。戦地も武器も専門的過ぎてよくわからず、すっ飛ばして人物の物語だけを追って読みました。天秤座は戦争の星座ですね。彼の著作があと2冊控えてあるのですが、パワーがあるときじゃないと読めませぬ。でも読みたいのであります。
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2025年も各地で大変お世話になりました。
いつもみなさんに支えられて、本当に心から感謝しています。
良いお年をお迎えください。


