【満月】2025水瓶座満月★輝ける星と、大地の復活 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

8月9日16:56に水瓶座で満月です。太陽が西の空に沈むのと対角上に、昇ってくる満月を見ることができるでしょう。

夏休みの始まりで、旅行に出かけている人もいるかもしれませんが、草原やビーチなど、ひらけた場所にいる方はぜひ、夕方の時間に鏡合わせとなっている太陽と月を見てみてくださいね。

西の空に夕陽が輝き、東の空からぽっかりと満月が昇ってくる姿は、とても神秘的で感動すること、請け合いです。

また、ちょうど8月10〜12日の明け方前の時間には、天体パレード(天体整列)が観測できるんですね。4:00頃が良いので、ちょっと早起きする必要はありますが、西の空に沈みゆく十六夜の月と共に、土星・金星・木星・水星を空いっぱいに観ることができるでしょう。



これが可視化できるということですね。⇩
 


天体望遠鏡か双眼鏡があれば海王星と天王星も観られます。11〜13日の深夜はペルセウス流星群の活動も活発になり、さまざまな天体ショーを楽しめる時期となるでしょう。

水瓶座はタロットカードの「17星 The star」に相応しますが、さまざまな星模様が観られる夏の盛りですね。
 


「17星 The star」では、水瓶から大地に水を注ぎ込んでいる人物が描かれますが、これは夏の終わりに行われていた「大地を蘇らせること」を目的とした「ペルセポネの秘儀」です。

夏に乾いて旱魃した大地に、水を注ぐことで土地を復活させるための秘儀……これは、古代エジプトのヘリアカル・ライジングに通じるものがありますね。

古代エジプトでは、夏のこの時期になると、夜明け前にシリウスが昇り、その直後に昇った太陽にシリウスが呑み込まれたように見える「ヘリアカル・ライジング」という天体現象が見られました。

それがきっかけとなり、直後にナイル河で大規模な氾濫が始まります。微生物を含んだ大量の河川の水が大地に流れ込むことで、乾いた土地が大いに潤い、実りをもたらす肥沃な大地へと蘇りました。

 

そのため、ヘリアカル・ライジングとナイルの洪水は「神からもたらされた祝祭」とされて、古代エジプトではこの時期が元日と定められたのでした。

これが現在のライオンズ・ゲートと呼ばれる期間の起源ですね。ちょうど今日8月8日がライオンズ・ゲートのピークですが、現在の暦ではヘリアカル・ライジングが今時分になるようです。

 


大地の復活と、水瓶座の満月。

それは疲れて、ぐったりとパワーを失った、私たちを元気づけて「もう一度頑張ろう」と立ち向かうための、力を与えてくれるエールのように思えます。

水瓶座は、改革を促す星座ですが、それはばっさりと不要なものを切り捨てることで、残ったものが集中して力を発揮できるような効率化を図ります。一見、無情に見えるような手放しや縮小が、のちを見越しての大きな力とつながるでしょう。

非効率な部分や、重荷になっているものを手放して、すっきりと身軽に蘇りたい、水瓶座の満月です。