大阪EXPO2025・イタリア館の展示品 | ***Walk on the light side

***Walk on the light side

銀河に煌く星たちのように

ようやくイタリア館に行けて、テンション上がったので、記録しておきます。大阪万博の話です。
 


大阪万博ですが、各地での温度差を感じます。近畿圏で人が集まると「万博行った?」「何回行った?」「どこが良かった?」という話題になります。なんとなく体感的には半分ぐらいの人が行っていて、半分はそこまで興味ないという感じ。

これが関東に行くと、話題にのぼるのは一割にも満たず、それも私が大阪に住んでいることを知っている人が「マーリさん、行きました?どうでした?」と聞いてくる程度。行った、行きたいという人には、ほとんど会いません。

他の地域になると、万博の話題すら出ないし、聞かれないし、話をしてもピンとこない…という感じ。総じて、これは近畿圏のイベントなんだなと感じます。

万博、楽しいの?というと、なかなか楽しいですよ。私は三回行きました。建築物が素敵です。パビリオンの造形を見るだけでも楽しいです。大屋根リングも良いです。壊すの勿体無いので、そのまま公共の公園にすればいいのにって思います。
 


今回の万博のテーマが「いのち輝く未来社会のデザイン」なので、どこのパビリオンも、最新のビジョンや未来への思いを造詣として見せてくれます。未来の医療とか、住宅とか、農業とかですね。

 


造園会社をしている叔父が幾つかのパビリオンの植栽を手がけているのですが、そのひとつが日本館。持続可能な社会と日本のリサイクル産業がテーマでした。
 


なかなか抽選が当たらないことで有名な人気パビリオンですが、当たると、それなりに楽しいです。ガンダムは、ディズニーのスターツアーズのガンダム版でした。
 


海外パビリオンもいくつか行きましたが、フランス館はアートで攻めていてよかったですね。みどころ多いのに、さくさく進むのもよかったです。

 


そしてイタリア館。ようやっと行けました。一番人気です。本物ばっかり。そして展示も頻繁に入れ替えているらしく、私が行ったときはカンパーナ地方とポンペイ遺跡でした。今年は噴火も多いし、紀元前の噴火の模様から考えさせられます。
 


中央ホールに芸術品が集められています。ティントレットの伊東マンショ。当時15歳前後というので、本当に少年使節団ですね。

 


ファルネーゼのアトラス像。2世紀に作られたもので高さ2メートル、重さ2トン。世界最古の天球儀を背負った苦悩に満ちた表情です。

 


ゼウスとの戦いに敗れたティタン族のアトラスは、現在でも世界の西の果てで天空を支え続けているそうです。これが由来となって地図のことを現在でもアトラスと呼びますね。
 


時間制限がないので、ぐるぐると何周もまわって気が済むまで鑑賞しました。あんなに並んだはずなのに、バシャっと写真だけ撮って立ち去る人が多いのは美術館ではないからでしょうか。美術館だったら絶対に人だかりになって、こんなにゆっくり鑑賞できないはず…ということで見まくりました!! 天球儀が素敵。
 


ミケランジェロの復活のキリスト。顔の左側に黒い線が出ているのが見えます。

 

 

これでミケランジェロは制作を断念して作り直したそうですね。

 


バチカンからやってきた、カラヴァッジョのキリストの埋葬。高さ3メートル、幅2メートルの作品をどどんと目の前で見られます。すごい迫力です。人物がほぼ等身大。
 


しかもこちらもみんな写真だけ撮ってパッといなくなるので、見放題でした。目の前でめっちゃ観る!! ものすごい臨場感。すごくリアル。三人のマリアが同時に描かれています。

さらにダヴィンチのアトランティックコードという本物の素描もあります。こちらは立ち止まって見ることが許されず、歩きながら動画もしくは写真を撮るのみでした。

 

 


目の前で巨匠の作品をじっくりと堪能して、大満足でした。美術作品が好きな人はイタリア館だけでも行くと良いと思います。並ぶ価値あり、です。