7月5日に海王星が、13日には土星が、そして18日には水星が逆行を開始します。それまでは冥王星のみが逆行していたのですが、ここにきて次々と惑星たちが逆行に入るため、7月後半はにわかに「予定不調和なこと」が増えてくるかもしれません。
惑星は通常、それぞれが司る領域において「こうあるべき」という一定の構造やプロセスを持っています。
水星なら、コミュニケーションや通信、移動、取引、契約といった分野において一定の法則があるし、土星なら、達成のための手順や、物事の管理についてのプロセスを持っているでしょう。
逆行になると、そのいつも通りの方法だと、しっくりこなかったり、イレギュラーによるエラーが起こったりします。
ですから、惑星が逆行に入るときは最初から「予定不調和が起こるかもしれない」と、念頭においておくと良いかもしれません。
意識しておけば、実際に何か不具合が発生したときに、スムーズに対応できるでしょう。
また、逆行時に不具合が起きたときは、それに対応するための手段を増やすときです。視野を広げて、普段なら意識しないことを、考えてみると良いでしょう。
逆行はイレギュラーや不調和を起こすことで、その惑星の経験値や理解を深めることにつながります。それが、逆行期の基本的なセオリーといえますね。
出生図において、逆行する惑星を持っている人は、その惑星の力を発揮して使いこなすことに、悩んだり、通常以上の時間がかかったりすることがあります。
しかし、その惑星と深く向き合うため、結果的にその分野の専門家になったり、多くの方法や知識を身につけていたりすることが多いでしょう。
うまくいかなかったからこそ、その原因を探し、考え、試行錯誤し、やがて乗り越えていく中で、唯一無二の体験や知恵が育まれるのですね。
惑星が逆行する時期には一度立ち止まり、これまでの歩みを振り返って「ちゃんと機能しているか」と、身のまわりを確認してみることをおすすめします。
毎年、やってくる逆行が、個人と社会の進化と成長を後押ししてくれているのかもしれません。