土星の逆行と、時間とエネルギーの使い方 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

7月13日から11月28日まで、土星が逆行します。すでに逆行に戻るための留(ステーション)に入っていますが、ここ数日の社会の動きと、自分自身の内側に注目しておきたいところです。

 

参院選の真っ盛りですが、こないだの夏至図と合わせても、この逆行を受けて、波乱含みになりそうですね。誰もが社会に希望を見出したいと願う時期であり、自らの手で社会に物申そうとする候補者も多く出揃っています。

 

土星の元型は、時間と農耕の神クロノスであり、その逆行は「イレギュラーによって、実りが損なわれること」を、たびたび生じさせるでしょう。

 

農業にはプロセスがあり、どうしたら、どんな結果が出るのか、経験によって過程が確立されています。

 

逆行時はその通りにやっているのに、うまく実らなかったり、イレギュラーによって成果が損なわれたりしやすいでしょう。

 

頑張ったのに、思った通りにいかないと、落ち込んで「もう無理。やめよう」と思うかもしれません。これも土星の象徴であり「失敗して傷つくぐらいなら、しないほうがいい」と、過保護に自分を守るために働きます。

 

あるいは「いや、簡単には諦めないぞ」と、何度でも挑戦し続ける力を与えてくれるのも、また土星です。不利な立場であっても、そこに留まり、頑張り続ける力を与えてくれるでしょう。

 

 

同じ土星の働きが「無理だから諦めなさい」といい、一方で「できるまで頑張れ」というのです。

 

根っこは同じところにあり、それは「やり遂げること」「達成すること」です。土星は実らせたいのですね。統合のシンボルです。それゆえ、実らないことはしたくないし、実るまでやらざるを得ないのです。

 

この土星が、三つのトラサタ天体、そして木星とタッグを組んでいるのが現在です。

 

社会が大きく、新たな構造を生み出そうと、もがいています。どうにか、現在の社会の課題を超えていこうと、多くの政治家たちが自らのやり方を試そうとしているのでしょう。

 

それはまた私たち個人の生き方にも強く影響します。

 

それは、何かをする、しないではなく、自身の内側の構造を大きく作り替えていくときだと言えます。

 

土星が象徴するのは、時間とエネルギーの使い方。限られた人生というタイムリミットの中で、何をして、あるいは何をやめるのか。どんなふうに「私」という地上に生まれ落ちた種を育て、どんな花を咲かせて生きるのか。

 

土星が順行であるとき、私たちは過去に作り出したプロセスをなぞらえて、日々を過ごします。逆行のとき、イレギュラーが発生するからこそ、思いきって人生をテコ入れすることができるのでしょう。